福岡と大阪の自宅をセルフリノベーションしながら2拠点生活しているセーチ(@DIY_se_chi)です。
福井県の築55年旧耐震の空き家を新耐震にリノベーションするシリーズ。
前回(#9)は壁に「筋交い」を入れて金物で固定し耐震補強をしました。
前回の記事はコチラ
今回(#10)は、2階の床のレベルを合わせて作り直す作業です。
畳を剥がしたら床の高さが40mm違う!?
2階の床を作り直す前に、床の高さが合っているか調べておきます。
2階の部屋は和室だったので、床高の違いがあっても間に新聞紙や緩衝材を挟んで調整できていました。
築55年の家なので多少のズレはでてくるもので、この家も予想通り10mm~40mmズレている部屋がありました。
ズレが大きい部屋は、床の木が盛り上がっているせいで差が大きくなっているようです。(部屋の真ん中と端で40mmのズレでした)
床のレベルを直す前に、既存の床が軋まないようにビスで固定します。
この状態で軋みがある場合、いくら綺麗に作り直しても床がギシギシと音鳴りするので厳しくチェックします。
板の固定が終わったら、墨出しをして根太の位置を決めます。(既存の床の上に根太を敷いて高さを調整していきます。)
根太は303mm間隔で固定していくので、303mm間隔で墨を出しています。
線を引いた位置に高さを書いて、それぞれの場所でどれだけ高さがズレているか確認しやすくします。
一番高い位置(100mm)を基準に、墨出しした線に差分を記載しベニヤ板や胴縁などで高さ調整をしていきます。
根太を1本置いて完成!だと楽なのですが、この高さを調整していく作業が大変で、高さが5mmとか7mmとかズレている箇所には2.5mmと4.0mmの薄い板をタッカーで固定。
差が大きい所は15mmの胴縁や12mmの合板を固定し、一番高い位置に高さを合わせていきます。
レーザー墨出し器で線を出しているので、床からの高さが同じ位置にくるように根太を置けたら固定しています。
結構地味な作業ですが大事な作業。(嫌いじゃないです)
ずっと屈んだ状態なので膝が疲れてきます。
12mmの合板は根太に使っている幅に合わせてカットして使います。
これで床のレベル合わせが終わりました。
合板を置いて簡易的に高さが合っているか確認、床が水平になると歩いてて気持ち良いですね。
これで床の下地は完成したので、綺麗な合板を敷いて仕上げていきます。
根太の上にクロス合板(ホームベース)を敷き詰めて床を完成させる
12.5mm厚のクロス合板(ホームベース)が届いたので搬入。
サイズが合わない箇所はカットして綺麗に納めます。
合板を敷き詰めると根太の位置が見えないので、根太の位置に合わせて墨出しします。
(今までは定規や端材で線を引いてたので、墨つぼの使い方凄く参考になります。)
墨を出したラインに沿って、45mmのコンパネビスを等間隔に打ち込んで固定。
廊下の床板は針葉樹合板を敷いた上に、クロス合板を重ねて各部屋と高さが合うように調整しています。
部屋を跨ぐように合板を取り付けるので、角の部分がいびつな形になっています。
ドアを取り付ける位置に合板の境目がこないように施工。(1枚目の合板の繋ぎ目を避ける目的もあります)
これで2階床の下地が完成です。
※作業風景を動画にまとめています。
2階の床が終わったら1階の床作りに移ります。
床束を追加し大引きを補強したら、45mm角の根太を敷き詰めて断熱材を入れ合板を2重張り。
窓サッシの荷着や耐震工事審査などが始まる前に、床を作って物を置いたり歩けるようにしておきたいと考えています。
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