【総集編DIY】築55年「庭付空き家」をフルリノベーション!180日間の作業内容

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福岡と大阪の物件をセルフリノベーションしながら2拠点生活しているセーチ(@DIY_se_chi)です。

2021年の12月に福井県の旧耐震空き家の話を頂いて、2022年の2月に視察に行きました。

2022年の4月から作業を始め、2022年の9月に完成したので作業内容をまとめていきます。

田舎の古い家を相続した方や、中古戸建ての購入を検討している方、リノベーションを検討している方などの参考になれば嬉しいです。

 

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セルフリノベーションを始める前の部屋

リノベ前の間取り図。左が1階、右が2階です。

土地が500㎡もあり、道路側には植栽が植えられていて、裏庭は50メートルプールがおけるくらいの広さがあります。

築55年なので建物が旧耐震。

今回は新耐震工事をして構造から頑丈に作り直します。

1級建築士の先生に協力を頂きながらリノベーションを進めていきます。

駐車場が無いので庭の解体作業から

これだけ広い庭を流石に人力だけでは整地できないので、入り口のブロックや太い木を抜くのに油圧ショベルを使いました。

リノベ中、収集車を駐車場に乗り入れても地面が凹まないように、大量の砕石を敷き詰め固めています。

植栽が無くなりかなりスッキリしました。

乗用車で6台くらい置ける、カーポートや物置を置いても余裕がある駐車場になりました。

 

室内の解体作業

間取りを作り変えるので、壁や天井などはほぼほぼ解体します。

天井を解体した事で柱が何を支えているのか見えるようになりました。

解体後に一度1級建築士の先生に壁や柱の状況を見に来てもらいます そこで補強を入れる箇所や取れる柱などを相談します。

 

 

耐震調査して補強プランを練る!

解体した状態の家を1級建築士の先生と確認し耐震調査を行います。

補強すべき箇所と必要な強度などを数字で確認しながら進めていき、住みやすい間取りに近づけていきたいと思います。

現状だとまったく強度が足りていないので、筋交いが入っている場所+耐震壁を設置する場所を想定し1.00の評点を超えるような補強プランにしてもらいます。

打ち合わせ後に確定した図面を貰い、それに沿って耐震補強をおこないます。

 

 

白アリ対策と湿気対策

耐震補強、設備工事に入る前に床下に防蟻材を撒き湿気対策をおこないます。

事前にシロアリが入っているか業者がチェックしてもらいました。

初めて防蟻材を撒く作業を見ましたが、想像の何倍も液を撒いていたので、こんなに吹きかけるのかと驚きました。

トイレとキッチンの場所を移動させるので、給排水の位置もこのタイミングで工事します。

床の大引きが無い所があるので、ある程度まで設置作業を進めたら、後は作業の進捗に合わせて仕上げていく形を取ります。

 

 

壁に「筋交い」を入れて耐震補強!

解体した壁に「筋交い」を入れて金物で固定し耐震補強をします。

耐震金具は何でもOKというわけでは無く、金具ごとに強度があり耐震補強は金具含めて計算されているので取り扱いには注意が必要です。

専用ビスはとにかく長いので打ち込むのが大変でした。

取り付けた筋交いと金具は、後日1級建築士の先生と現場監督の方が確認をして写真で施工状況を記録します。

チェックが終わる前に壁を貼ってしまうと、金具の施工状態が確認できなくなるので確認が取れるまでは壁を作ることはできません。

スケジュールを調整してチェックする日程が決まるまでは、他の作業を進めておきます。

 

2階の床を水平に作り直す

築55年の家なので多少のズレはでてくるもので、この家も予想通り10mm~40mmズレている部屋がありました。

ズレが大きい部屋は、床の木が盛り上がっているせいで差が大きくなっているようです。(部屋の真ん中と端で40mmのズレでした)

一番高い位置(100mm)を基準に、墨出しした線に差分を記載しベニヤ板や胴縁などで高さ調整をしていきます。

ドアを取り付ける位置に合板の境目がこないように施工しています。

 

 

全部屋バリアフリーになるよう1階床を作り変える

 

大引きを支えている床束の間隔が1メートル以上空いているので、束石を置いて床束を追加します。

床のレベルを合わせる為に、現状の床の歪みを計り、玄関を上がった廊下の床を基準に全ての部屋の床の高さを合わせます。

根太を敷き終わったら「床下断熱材フクフォーム2型」を詰め断熱。

今回はフロアタイルで仕上げるので、合板を2重張りに施工しました。

このタイミングで外壁や建具の色やサイズを決めて発注をかけています。

 

 

断熱性UP!古い窓を新品のペアガラス窓に交換

全部屋の窓をペアガラスの窓に交換する作業です。

解体作業の後、既存の窓枠に近い数値で窓枠を注文しました。

今のままでは新しい窓サッシを固定できないので、既存の枠を解体し注文したサイズに合うよう枠を取り付け直します。

ペアガラスなので気密性が高く、今までの窓より断熱性能がよくなります。

窓の取り付け方が分かったので、今後セルフリノベーションする際は、窓交換も選択肢にいれようと思います。

 

 

柱を抜いて合わせ梁で補強

梁が細いので150mm×120mmの角材で合わせ梁補強しました。

「合せ梁」とは、本来ひとつの部材で作り上げる梁を2つの物を合成して作り上げた物、またはその工法のことを言います。

固定するビスの位置も指定されているので、1級建築士の先生に頂いた指示書通りに固定していきます。

天井を作る作業では、天井付近にレーザー墨出し器を置いてラインを出す方法をしりました。(天井が床から2510mmの位置にくる位置)

この出したラインに合わせて30×40mmの野縁を固定することで綺麗な天井が作れます。

 

 

壁に間柱を入れて断熱壁を作る

壁を作る前に、耐震壁の施工が終わったので1級建築士の先生に確認してもらいました。

耐震壁に番号を振って、1カ所ずつしっかり施工した記録を残します。

既存の壁だと凹凸があり、石膏ボードを固定することができないので、30×105mmの間柱を使って壁が真っ直ぐになるよう仕上げていきます。

間柱の奥行きが105mmなので断熱材は100mm厚のグラスウールがピッタリ収まります。

キッチン横の柱は構造状残さないといけないので、柱を活かして小さいパントリーを作りました。

 

 

開閉式のキッチン窓と玄関交換

家の顔になる玄関は新品に交換します。

親子ドアにして入り口を大きくするか悩みましたが、大きい家具などはリビング窓から搬入できるので普通のドアにしました。

キッチン後ろは裏庭からの光と風が入るので、カップボード上に6個の窓が来る想定で窓を設置。

ガラスをはめ込めるように溝を掘ったゴムの木の集成材で枠を組みました。

全部FIX窓にした方が楽なのですが、どうしても風が入るようにしたかったので開閉できる窓を設置しました。

 

 

壁と天井に石膏ボードを張る

全部屋に石膏ボードを張って壁と天井を完成させます。

このタイミングでドア枠を取り付けました。

今回は初めてケーシングタイプを使いました。(ドア枠などの枠材と壁の境目を隠すための部材で壁の厚さに応じて調節できるようになっています。)

既存の柱や壁が微妙に斜めになっているので、ケーシング枠の方が融通が効き設置しやすかったです。

 

 

「ラクエラ」のフラット対面I型キッチンを取り付ける

キッチンは「クリナップ」ラクエラのフラット対面 I 型 ペールウッドC4Vを取り付けました。

床から持ってきている給水管や電気線がキッチンの背面にくるよう、壁からの距離を測り線を引いて合わせています。

この位置と換気扇を合わせないと不格好になるので、取り付け作業を始める前の位置決めが難しかったです。

悩んで取り付けた窓の高さも丁度良い感じで、天井から光が入るので電気を点けずに自然光で作業ができ、良いキッチンになりました。

 

 

幾何学模様の壁紙「リザーブ」をアクセントクロスにする

2階の壁紙は白をメインにクローゼットに色違いのアクセントクロスを貼ります。

1階はナチュラルカラーの淡いグレーを全面に使い、トイレや廊下などポイントでアクセントクロスを使いました。

リビングキッチンはキッチンまわりを目立たせたいので、アクセントクロスは使わずに1色だけで仕上げます。

天井やドア周りや窓枠周り等、ライトグレーのジョイントコークで処理しています。

 

 

アッシュの淡いフロアタイル床材で色統一!

協力頂いている「まいほむ株式会社」様が在庫を持っている製品で、8種類の色の中からアッシュのような薄い色のフロアタイルを選びました。

玄関には石目柄のフロアタイルを貼ります。

1階のソフト巾木は、壁紙に合わせてライトグレーを使っています(W-1R、W-97R)

少しアッシュがかったようにも見える床材、全面に貼った時に濃くならないか不安でしたが大丈夫でした。

 

 

目線が集まる壁にエコカラットを施工

玄関に入ってリビングに行く時、階段から降りた時、トイレから出た時等々、行き来する中で目線が集まる場所なのでエコカラットを張って印象良くました。(エコカラットプラス ストーングレース ECP-630/STG3N)

キッチン後ろの窓ガラスや廊下のFIX窓にガラスを付けてもらいました。

キッチン横のパントリーには棚を好きな位置に変えられるダボレールを取り付けています。

なかなかの広さで棚数を調整できるので使い易そうです。

 

 

ナオスシートで階段を仕上げる!「WOODONE」ドアを設置

元々の階段が急勾配だったので、既存の階段を活かして勾配を緩やかに増設しました。

以前使ったナオスシートの色がこの家の床色と似ているなと思い、切れ端を持ってきて確かめてみたらほぼ一緒だったので、階段にはナオスシートを施工しています。

玄関横に作ったシューズクロークにはパントリーと同じ色の棚を取り付けています。

各部屋のドアは「WOODONE」のB-XM ハイドア 2200 スモークブラウンを使用。

リビングキッチンは、縦に光を取り込めるラインが入ったXWを採用しました。

 

 

築55年「庭付空き家」をフルリノベーションした部屋が完成

旧耐震だった空き家を新耐震工事し、丈夫な家に作り変えることができました。

24畳の広々としたリビングキッチン、特にキッチンは採光に拘ったので時間帯でいろいろな雰囲気を楽しむことができます。

残さないといけない柱もパントリーに上手く活用したり、リビングとキッチンの梁もむき出しにすることで平坦なイメージではなく特徴ある部屋にできたと思います。

玄関横の4畳和室はトイレとシューズクロークにしたことで、玄関から入った時の印象がかなり変わりました。

シューズクロークと階段横には光を取り入れる小窓を付けたので、夜中帰ってきた時や2階から降りてくる時など、リビングの灯りが漏れるので電気を点けずとも動くことができます。

元々部屋の奥にあったトイレは、シューズクロークの奥に移動させたので来客時も困らなくなりました。

元々トイレがあった場所には、洗面所と洗濯機を置くスペースにしています。

サンルームは外壁を貼り直しウッドデッキを作り、洗濯しやすくしています。

※全ての作業風景を38分の動画にまとめています。

かなり古い家でしたが新築と言われても分からないくらい良い家になりました。

福井市まで車で30分程度で着くので立地も悪くなく、500㎡と広い敷地で裏庭には畑を作ることもできます。

広い家に広い庭、個人的に理想とする生活環境で自分で住みたいと思える家にすることができました。

田舎の古い家を相続したけどどうしようか困っている方、広い家が欲しくて郊外を検討されている方など、中古物件も購入しリノベーションするという選択肢も検討してみてください。

 

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