福岡と大阪の自宅をセルフリノベーションしながら2拠点生活しているセーチ(@DIY_se_chi)です。
子育てをキッカケに築20年の中古戸建てを購入。
築20年の中古一戸建てをDIYして築50年越えの家から住み替えるシリーズです。
前回、リビングキッチンに壁紙を貼り終えました。
#13は朝日ウッドテックの「the wall」という製品を使って天井を仕上げます。
朝日ウッドテックの壁・天井材「the wall」
日本の壁に、新しい選択を。

【その壁に個性はあるか。その壁に温もりはあるか。
私たちのイメージする空間は、従来の常識で埋め尽くされてはいないか。
想像しよう、あなたらしい空間を。見つけよう、あなたらしい壁を。
従来の選択肢に+αの可能性を。】※ホームページ引用
壁・天井材の「the wall」は12樹種あり、[ 無垢/挽き板 ] と [ 突き板 ]を取り揃えています。
突き板なので1枚1枚色や模様が違い、MDFの上に単板、特殊樹脂塗装をして仕上げた製品です。
インスタでこの天井良いなと思ったら、だいたい「the wall」か他社製の類似品を使っていました。
「the wall」のヘムロック(600×2730)ランダムピッチを天井にDIY

使用するのはヘムロックという樹種、アラスカから北カリフォルニアにかけて、雨の多い低山の森に分布。
アメリカ西海岸では庭木としてもポピュラーです。
ゆっくりと樹高50m以上にまで成長する樹種で、なかには80mを超えるものもあります。
木材にすると、「バークポケット」というキャラクターが特徴的。
寸法:「厚み4.5mm×巾600mm×長さ2,730mm」
1人で張るには難しいので、父に手伝ってもらいます。

キッチンパネル用の両面テープとボンドを使って天井に張り、フィニッシュネイルでサネ部分と溝部分に釘を打って固定します。

天井のサイズを計り、真っ直ぐになるよう墨を出したら1枚目を張っていきます。
見切縁は入手できなかったので壁に突き付けて施工していきます。

固定する前に仮置きしてズレないか確認、サネを合わせて張るだけなので簡単だと思っていましたが製品が重く長いので、たわんでズレないように張るのが大変です。
特にランダムピッチのラインが揃わないと綺麗に見えないので縦に入った溝がズレないように注意しました。

両端はサイズを合わせてカットします。
厚さ4.5mm、下地はMDF材なので簡単に切れます。
微調整はカンナやカッターで、仕上げにヤスリを掛けて整えます。

サネにフィニッシュネイルで仕上げ釘を打ち込みます。 (釘頭2mm、長さ25mm以上が推奨)

下から見て段差ができている所があったので釘を打ち込んでカチッと高さを揃えます。

サネの位置がズレると修正できないので突合せしたら、サネを先に入れるように張ります。

フィニッシュネイルを打ち込んだ所、溝に打ち込む釘はライトベージュ色を使っています。
溝に打ち込んでも全く見えないので見た目を気にすることなくバスバス打って固定できました。

照明配線は表が割れにように養生テープを張って穴を開けます。


突き付け施工の場合、周囲に2mm程度の隙間を設け伸びを吸収できるようにして施工する必要があるので、端に2.5mmの板を挟んで施工しています。
「the wall」は1枚あたり約15,000円と高額、今回20帖の天井に用意した枚数は20枚で約30万円でした。
家を購入した当初は天井を木目壁紙にしようという話でしたが、良いキッチンを入れたので妥協したくないということで本物の木目が使われている「the wall」を採用しています。

色はショールームに行って確認、私はオーク材が好きで妻はヘムロックが良いと意見が割れました。
サンプルを持ち帰って、キッチン、床材、壁紙と合わせるとオークは少し暗いということでヘムロックになりました。

オークは和室の天井をもう少し濃くしたような色でしたので、ヘムロックを張った天井を見るとコッチで良かったと思います。
樹種以外にも「the wall」は75mm幅か150mm幅かランダムピッチを選べ、75mm幅かランダムピッチで悩みました。(150mm幅はフローリングを張ったような雰囲気を感じたので無し)
施工画像を見ると広い空間にはランダムピッチを使用している人が多く、廊下や玄関、個室など空間が狭い所に75mmを使っている印象でした。
部屋の長手から見た時に75mmでビッシリ揃っているより、ランダムピッチの方が動きがあって良いと思い決めました。

キッチンの横幅は約2500mm「the wall」は2700mmあるので、2500mmに合わせてカットしたものを1枚ずつ張ります。
長手方向に繋げないので製品の伸縮はあまり気にせず、キッチンは壁ギリギリになるように施工しました。

キッチンの壁際はこんな感じです。

見切り材を切欠くのに少し時間がかかりました。

ダウンライト照明の穴は木が割れないように慎重に開けました。

他のダウンライト用の穴も同じように開けます。

配線したダウンライトを穴に固定、ダウンライトは戸棚に当たらない位置に4個設置しました。
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これで「the wall」の施工は完了。
2日かけて丁寧に張りました。
※ここまでの作業を動画にまとめています。
「the wall」ヘムロックをDIYで天井に張った部屋

完成した天井を見ると立体感と木目の雰囲気が本当に最高。
壁紙じゃなく「the wall」にして良かったと思えます。

「the wall」ホームページの写真を見るより少し暗め、ショールームに行ってヘムロックと他の色を確認しておいて良かったです。

「the wall」は値段が高いですがそれ以上の価値があると思えました。
今回はヘムロックを使いましたが、オークも機会があれば使ってみたいと思います。
「the wall」のDIY動画が見つからなったので、今後使う人の参考になれば嬉しいです。
次回はリビングキッチンにフロアタイルを張ります