築40年を超える2件の物件をセルフリノベーションしながら生活しているセーチ(@DIY_se_chi)です。
実家が所有してるマンションの1室をセルフリノベーションして、家族で使えるようにするまでの作業内容をお伝えする【中古マンションDIY】シリーズ。
前回、洗面所の解体作業まで終えました。
#11はトイレの取り外しと廊下の解体、さらにリビングキッチンのCF剥がし作業です。
早速作業内容をお話します。
タンク式洋式トイレを取り外す
トイレは初めて外すので、ちょっと緊張します。
トイレは大きく分けて「組み合わせ便器」「一体型トイレ」「タンクレストイレ」「システムトイレ」の4種類のタイプがあります。
今回取り外すトイレは「組み合わせ便器」タイプです。
組み合わせ便器は、最も普及しているタイプらしく、便器・タンク・便座を組み合わせた形状です。
「組み合わせ便器」タイプは分解して取り外すのですが、まずは水を抜かないといけません。
水栓を閉めて水がでないようにしたら、止水栓をドライバーで閉めたらタンクの水を無くすために全て流します。
タンクの水が無くなったことを確認したら、タンクから分解。(タンク内の水を完全に抜くにはスポイトなどを使うと良いです)
タンクから外す
タンクは便器の奥側と壁から伸びている給水管の2ヵ所で固定されています。
まずは給水管を外します。
モンキーレンチで繋がっているナットを外します。
次に便器と固定されているナットもモンキーレンチを使って外します。
両方のナットを外したらタンクが動かせるようになるので持ち上げて分解。
(水抜きをしていないと、この時タンク内の水が漏れて大変なことに・・・)
便器を外す
便座を外した人は、便器に固定されているナットを緩めれば外せます。
今回は全て取り外すので便座は付けたまま便器を外します。
タンクから流した水が少し便器内に残ってしまいます。
スポイトなどで水を抜けばいいんですが、今回用意していないのでペーパーで代用します。
ペーパーを便器に押し込んで、水がにじみ出てこないようになったら水漏れの心配は無しです。
便器は床に4ヵ所固定されています。
カバーを外すとナットがあるのでモンキーレンチを使って外します。
結構深めのネジで固定されているので大変です。
手前側のナットは腐食していて空回りしてしまいました。
ナット部分をグラインダーで削り何とか外すことができました。
左右2ヵ所ずつ固定されているナットを外したら便器を持ち上げて外します。
このまま廃棄するので軽トラへ持っていきます。
廊下の床と壁を壊す
分電盤まわりは触らず、玄関横の残っている石膏ボードを壊します。
廊下に貼ってあるクッションフロアを剥がします。
クッションフロアを剥がしたら、丸ノコの刃が12mmほど出るように設定したら、床に細かく切れ目を入れます。
結構細かく決めれを入れた方が解体しやすいので、45㎝間隔くらいで丸ノコの刃を通します。
バールを使って切れ目を入れた箇所を1つずつ解体。
玄関近くに配管が見つかりました。
思ったより細いです。
トイレの裏に水栓があるので、そこから洗面所に向かって伸びているようです。
廊下を作り直す時は、この配管の高さに合わせて作り直せば段差を小さくできるかもしれません。
リビングキッチンのクッションフロアを剥がす
クッションフロアを剥がすのに、木枠が邪魔なので解体します。
上下左右に丸ノコで切れ目をいれたらバールで少しずつ分解。
床の木材はコンクリートに固定されています。
この木材は新しく壁を作る時に使えるので、余計な木材を取り除きます。
Pタイルスクレーパーを使ってクッションフロアを剥がす
Pタイルスクレーパーを使ってクッションフロアをめくり剥がします。
コンクリートに接着剤で固定されているので、隙間にスクレーパーを入れて少しずつめくります。
綺麗に剥がせる所は、ベリベリと簡単に剥がせるのですが
部屋の真ん中らへんはコンクリートに固着しており、スクレーパーでも剥がせずかなり大変でした。
一気に剥がすことができないので、ある程度の長さになったらカッターで切るようにしました。
※作業風景を動画にまとめているのでよかったら見てください。
クッションフロアを剥がし終わったリビングキッチン
リビングキッチンの床と廊下は高さを合わせて作り直すので、クッションフロアを全て剥がしました。
タイルスクレーパーで剥がし切れなかった部分はどうにかしないといけないですね・・・
これで粗方作業は完了です。
床に残った釘をディスクグラインダーで削る
元々壁があった場所の床には釘が刺さっています。
木材を取り除いても釘だけは残ってしまうので、ディスクグラインダーで削り取ります。
床を作り直す時、釘が残っていると真っ平な床にならないので、根本ギリギリで削って凹凸がでないようにします。
キッチンタイルを剥がす
キッチンの壁はタイル張りで仕上げられています。
ここのタイルは、石膏ボードの上から接着剤で固定しているので、タイルスクレーパーを使って剥がします。
※石膏ボードを廃棄する際、タイルは別にしないといけないので
タイルの真ん中あたりにスクレーパーを差し込み、めくるように力を加えると綺麗に剥がれます。(かなり力を使います)
この場所には、横幅2100mmサイズのキッチンが取り付けられていました。
新しく取り付けるキッチンは、少し大きくして2400mmか2550mmサイズを取り付けようと考えています。
現状、2100mmサイズに合わせて壁が作られているので、撤去しておきます。
入り口の建具を解体
玄関突き当りの建具を取り外します。
この部屋は寝室にする予定で、1LDKの1部屋になる予定です。
ドアは2000mm越えの大きいタイプを取り付けたいのですが、天井に梁があるので、新しいドアをどうしようか検討しています。
靴箱まわりの間取り変更を考えたが
玄関から入ると細い廊下と気持ちばかりの靴箱があります。
どうせ解体するなら、玄関と靴箱を広くしたいなと考えましたが、窓の位置や配管の位置を考慮すると
広くするのは難しいという結論に至りました。残念です。
解体した廃材を廃棄
クッションフロアに石膏ボードに木材に、大量に廃材が出たの捨てに行きます。
今回は軽トラで3往復。合計2.5万円でした。
中古マンションをセルフで解体した部屋
解体前の部屋。
懐かしいですね。
今見ると、これはこれで良いなと感じます。
解体後の部屋。
壁、天井、床、キッチン、お風呂、洗面所、トイレ、廊下、下駄箱、全て解体。
この状態(スケルトン状態)に至るまで約2カ月かかりました。
元々3LDKだった間取りも、壁を全て取り除くとかなり広いです。
窓から入る光で十分明るいですね。
リビングキッチン側の部屋は全部で24畳あります。
解体前は梁が気になっていましたが、これだけ広いと梁があることで部屋が区切られているように見え、アリだなと感じています。
使える箇所は残すように解体したので、天井の骨組みや廊下の骨組みは残しています。
お風呂や洗面所があった場所も、全て見えるので開放的ですね。
水まわりの位置は、配管の関係で位置変更はできないので元あった場所に新品を入れるつもりです。
※ここまでの作業風景を動画にまとめています。
解体作業がようやく終わり、次回から部屋を作っていく作業に移ります。
木材もそうですが、お風呂やキッチンなど発注に時間がかかる物も、そろそろ選ばないといけないと思っています。
内装デザインはフワッと決めている程度で、壁や天井や床の土台を作りながら考えたいと思います。
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