【中古マンションDIY】#15・16 断熱壁の作り方。スタイロフォームで断熱性を高める。

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築40年を超える2件の物件をセルフリノベーションしながら生活しているセーチ(@DIY_se_chi)です。

実家が所有してるマンションの1室をセルフリノベーションして、家族で使えるようにするまでの作業内容をお伝えする【中古マンションDIY】シリーズ。

#13#14で隣部屋との壁を防音壁に作り替えました。

今回は窓側の壁に断熱材を施工して、部屋の断熱性を高めます。

早速作業内容をお話します。

耐水性能が高いスタイロフォームを使って断熱壁をDIY

断熱材は大きく分けて、「繊維系」「発砲系」があります。

その中にもいろいろと種類があるわけですが、今回は「発砲系」のスタイロフォームを使います。

 

ホームセンターでも購入できる一般的な断熱材です。

スタイロフォームは水を吸収しにくい性質なので結露しやすい窓側に施工することにしました。

※#13.14で使用したグラスウールも断熱材として使用できますが、スタイロフォームより耐水性は劣ります。
スタイロフォームは防音性は皆無なので目的に応じて使う断熱材を選んでください。

断熱材を壁のサイズに合わせて施工する

スタイロフォームはカッターで簡単に加工できるので、施工する壁に合わせてカットします。

今回施工する窓側の壁は深さが20mmあるので、厚みが20mmのスタイロフォームを準備しました。

 

スタイロフォームの厚みは、15mm~100mmと種類が豊富なので、施工する場所に応じて使い分けます。

北海道など北国の方だと60mm~70mmは使うと聞いたことがあります。住む地域によっても変わりそうです。

断熱性を高める為には隙間を開けない方が良いので、気持ち1mm~2mm大き目にカットします

それを押し込むようにはめ込みますが、スタイロフォームは無理矢理押し込み過ぎると割れてしますので

入らない場合は、数ミリ単位でカットして調整してください。

キッチン側の壁も同じように一ヵ所ずつ測っては埋め込んでの繰り返しです。

壁を作る前に配線処理は済ませておく

家の造りによっても手順は変わりますが、この家は、配線を天井裏に這わせるので壁を作る前に配線処理を済ませておきます。

※なので事前にコンセントの位置や照明の位置を決める必要があります。

コンセントを設置する場合は配線を床付近まで這わせないといけないので、スタイロフォームの中を通さないといけません。

インパクトドライバーのドリルを使って、スタイロフォームの表面を少し削って配線を収納できるようにします。

コンセントを取り付ける位置に浅型スライドボックスを固定したらコンセントの事前準備はOKです。

 

 

エアコンを固定する位置にパーティクルボードを埋め込む

断熱材のスタイロフォームを全て埋め終えました。

この上から石膏ボードとコンパネで壁を作っていく予定でした。

エアコンを取り付ける位置はビスが刺さるようにコンパネを取り付けようと考えていましたが、石膏ボードと同じ9.5mm厚の物が見つからず断念。

その代わり20mmの厚みのパーティクルボードがあったので、これを埋め込むことにしました。

 

 

パーティクルボードは「繊維板」という種類の板です。

OSB板というのを見た事ある人は多いと思いますが、OSB板より細かい破片を固めたものが「パーティクルボード」です。

これを埋め込んでいたスタイロフォームの形にカットして同じ個所にビス止めします。

エアコンを設置する可能性がある場所にそれぞれ埋め込んだら、断熱壁の下地が完成です。

※ここまでの作業を動画にまとめています

 

断熱材を埋め込んだ壁に石膏ボードを張って仕上げる

断熱材を埋め込み終わった壁に厚み9.5mmの石膏ボードを張って断熱壁を仕上げます。

窓際の壁は石膏ボードを丸々1枚使える場所がなく、カットして細かく調整しながら張っていくしかありません。

張る場所のサイズを測り、それに合わせて石膏ボードを加工します。

カット面はTajimaのアラカンスタンダードで面取り。

 

断面の面取りの次は斜めに面取り。

凹凸を埋めるためにパテを塗るので、そのための溝作りです。

 

 

コンセント位置を確認して石膏ボードの同じ位置に印をつけます。

同じサイズで穴を開けてしまうと、少しズレた時に修正が効かないので、小さめに穴を開けます。

以前まで石膏ボード用のノコギリを使っていましたが、マルチツールを購入しました。

 

天井付近の釘を処理する為に購入しましたが、石膏ボードでも使えるそうなので使用。

予想以上に楽で綺麗にカットできるので、もっと早く買えば良かったです。

エアコンのコンセントとダクト位置にも同じように小さめの穴を開けたら、壁に取り付けます。

石膏ボードビスで固定する際、裏にある木の位置が分かるように、レーザー墨出し器を使います。

 

レーザーの線に沿ってビスを数か所打ち込んで固定します。

 

 

石膏ボードを固定したら、コンセント位置をボックスと同じ大きさに広げます。

元々和室と洋室に分かれていたので、壁があった位置は微妙に出っ張っています。

出っ張っている手前で固定したいのですが、そこには石膏ボードを固定する受けがないので、細くカットしたパーティクルボードを取り付けます。

本当はまたぐように石膏ボードを固定できれば良かったのですが、出っ張りが大きいので諦めました。

和室側の天井は一部解体していたので、石膏ボードを固定しやすかったのですが、洋室側は天井を残しているのではめ込むように取り付けなければいけません。

天井を固定している釘が所々にあるので、その部分だけ石膏ボードをくり抜いてはめ込みます。

キッチン側の壁も丸々1枚使えないか試しましたが、微妙にサイズが合わないのでカットして張ることにしました。

この位置には棚を設置する予定なので、コンセントを1個増設しています。

窓下付近に設置するか悩みましたが、棚で隠れるように少し低くして設置しました。

一番左部分はガス工事を入れる予定なので、このままにしておきます。

元々壁があった位置。

さっきとは違い、今度は凹んでいるので薄い板をタッカーで固定して高さを合わせます。

最後の1枚を張ったら断熱壁の完成です。

※ここまでの作業を動画にまとめています

 

 

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