福岡で築40年を超える物件をセルフリノベーションしながら生活していたセーチ(diy___magazine)です。
関西の築50年戸建てをDIYして新居にするシリーズ。
今回はキッチンを設置してもらう前の下準備を優先して作業を進めました。
床下地に壁下地、配管と排水管設置までのお話です。
解体した床に根太と大引きを追加する
前回解体した床の根太に付いた釘を撤去し使える状態にしました。
今の根太の位置では、構造用合板を敷き詰められないのでサイズに合わせて根太を追加していきます。
準備した根太は、長さ2000mmの40mm角材。
まずはこの角材を壁際に追加します。
壁際は石膏ボードを貼る為に少し付加すので、その分を考慮して根太を追加することにしました。(床の横幅が1850mmで合板では微妙に足りないという理由もあります)
大引きの真ん中に根太が乗るようにカットします。
追加する根太に下穴を開けます。
作業をしているとガス屋さんが来て、ガス管を通す位置を確認してくれました。
今回取り付けるハウステックのキッチン図面を見ると、壁から90mmの間に管を通す隙間があるので、その位置にガス管を通せるように根太を外しておきます。
管類の位置を確認できたら、そこを避けるようにビス止めしていきます。
今回、リビングキッチンはフローリングを繋げて貼るので、キッチン側の床下点検口は無くしてしまいます。
(キッチン側に床下点検口を作っても、和室側の基礎部分はブロックで仕切られていて点検できないので、キッチン側だけあっても意味がないという理由です)
なので、点検口があった場所に大引きを追加して根太を追加します。
大引きを支えるのには鋼製束を使います。
コンクリートボンドで鋼製束を固定。
大引きには床の間で使われていた立派な木材を再利用します。
サイズピッタリになるようカットしたら、鋼製束の高さを合わせて支えます。
鋼製束にはビス止めする穴があるので、大引きを固定。
両端を金具で繋ぎ合わせ、根太を敷いたら土台準備はOKです。
根太の間にスタイロフォームを敷き詰める
土台準備が整ったら、根太の間にスタイロフォームを敷き詰めます。
根太の間にピッタリハマるようにカットしたら、大引きに乗るようにはめていきます。
(両端が大引きに乗らないと落ちてしまいます)
スタイロフォームをはめた状態で上に乗ると、落とし穴のようにズボッと落ちてしまうので、終わった箇所には構造用合板を置きます。
同じようにスタイロフォームをはめて構造用合板を置いての繰り返しです。
キッチン側の床にスタイロフォームを敷き終わりました。
今度は微妙に傾いている床を水平に整えていきます。
右側の床が全体的に4mm低くなっているので、右側に4mmのベニヤ板を敷き詰めて調整します。
水平器で水平になっているか確認。
一ヵ所ではなくいろんな場所で水平を取れているか確認します。
床に敷き詰めた合板を仮止めしていきます。(配管処理をする際床下にもぐるので、全体は止めてはいけません。)
32mmのコンパネ用ビスを使います。
この段階で根太の位置にあらかじめ線を入れておくと良いです。
4隅を仮止めしたら一旦準備完了です。
キッチンの壁下地を作る
床を作りきる前にキッチンの取り付け日が来そうだったので、先にキッチン側の壁下地を作ることにしました。
まずは元々キッチンが備え付けられていた壁に30mm角材を固定します。
両端は柱だったので底に打ち込む形で固定しました。
タイルが付いている箇所とない箇所があるので、綺麗にタイルを剥いで壁を作ろうとも考えました。
タイルを剥ごうと試みた所、壁が薄くて壁ごと壊してしまいそうだったのでそのまま壁を作ることにしました。
間柱を垂直に固定するためレーザー墨出し器を使います。
1万円以下で購入できるので、初めてレーザー墨出し器を使う方にオススメです。
30㎝間隔で柱を固定したら下地は完成。
窓下の蛇口を水道屋さんに外してもらったら石膏ボードを固定します。
次に右側の壁に厚み16mmの木材を30㎝間隔で固定していきます。
この壁裏に配線などを増設したいので、少しふかすことにしました。
壁の隙間から裏を覗くと、35㎝間隔で胴縁が付いていることが分かるので、この位置に印をつけ新たに取り付ける16mm厚の木材を固定していきます。
作業している間にキッチンメーカーの方が来て墨出ししていきました。
配水管と排水管を通す位置を床に印付け、壁にはキッチンパネルのラインを記載しています。
本当は床材を貼った後にキッチンを取り付けてもらいたかったのですが、工期の関係上難しいので、合板を2枚重ねて取り付けてもうことにしました。
(ここら辺の日程調整がシビアなので、キッチンは自分でつければ良かったなと少し後悔・・・)
キッチン壁の高さは2200mmほどなので、3000mmの長さの木材をカットしています。
キッチン側の土台を付け終わったら一旦終了。
和室側は、この土台の高さに合わせて下地を作る必要があるので、後で考えようと思います。
後日、水道屋さんが管を設置しに来ました。
床下にもぐって排水管と配水管を立ち上げて固定。
お風呂の排管と洗濯機用の排管も設置してもらいました。
洗濯機の排管は、洗濯機を置く位置を決めていないので真ん中に付けてもらいました。
※ここまでの作業を動画にまとめています。
次回、お風呂の設置と和室の床作りまで終わらせたいと思います。
次の記事>>【築50年戸建てDIY】#6 お風呂設置完了。リビングキッチン床の下地完成。
前の記事>>【築50年戸建てDIY】#4 洗濯機の排水管が無い!?|キッチン床の根太整理とお風呂解体