福岡で築40年を超える物件をセルフリノベーションしながら生活していたセーチ(diy___magazine)です。
関西の築50年戸建てをDIYして新居にするシリーズ。
今回は、1階に取り付けたキッチン扉と洗面所の扉に「ナオスタックシート」を貼ってデザインを変えたいと思います。
古いキッチン扉に「ナオスタックシート」を貼る
今回取り付けたキッチンは一番安いモデルなので扉のデザインを選べませんでした。
値段重視で選んだので納得はしていましたが、ここまで部屋が完成してくると手を加えたい気持ちもあります。
扉に手を加える方法は、塩ビタックシートかリメイクシートを思いつきました。
塩ビタックシートはまあまあの値段、普通のシートだと安っぽくなってしまいそう、安っぽくなるのは嫌だけど高すぎるのも嫌。
どうしようかと悩んでいた所、 階段で使った「ナオスシート」の類似商品「ナオスタックシート」を紹介してもらいました。
「ナオスタックシート」は塩ビタックシートと同じように大手シートメーカーが表面に柄を印刷した化粧フィルム。
キッチン扉やドアなどの建具で使われている、表面のシートの裏側に粘着剤を塗布し販売している物なんだそうです。
もともと建具に使われている物をシートにしているなら、貼るだけで新品の建具に取り換えたのと同じ仕上がりになると思い、ナオスタックシートを使ってみる事にしました。
(ドアを取り外し取っ手を外しています)
ナオスタックシート NT-5152 アッシュ柄 「ナオス・テック株式会社」
部屋の雰囲気に合うように、白色の木目柄を貼ってみます。
ナオスタックシートはオレフィン系(非塩ビ)素材を使用し、加工性を考慮したオリジナル化粧シート。
オレフィンは耐衝撃性、耐摩耗性に優れており自動車、家電、生活用品、容器類等 幅広く利用されている素材です。
塩ビタックシートは、燃焼時に人体に有害な塩素ガスが発生してしまいますが、ナオスタックシートはオレフィン系(非塩ビ)素材を使用し燃焼時に有害な物性は一切発生しないので、「エコシート」と言われています。
(扉のサイズを測ってどう貼るか考えています。)
扉の横まで入れると43㎝。
シートは余裕をもたせて50㎝でカットします。
そのまま貼ろうと思ってましたが、扉の表面は加工されているようで、このままではシートの引っ付きが弱い状態です。
(切れ端で貼り付きをチェック)
表面の加工はヤスリで削って取り除きます。
表面の粉を拭き取ったら、下地処理用の接着補助剤(プライマー)を塗ります。
木目が横向きで揃うように貼りたいので、シートの下から5㎝の所に印を付けて角に合わせ貼っていきます。
(印位置を角に持ってきて貼る)
裏紙を少し剥がして、貼り始めを合わせ進めます。
貼り始めであれば、何回でも貼り直すことができるので失敗する心配もありません。
空気が残らないように裏紙を少しずつ剥がしながら貼り進めます。
角は指の腹を使って押し付けるように貼ると、扉の角が出て綺麗になります。
上下の角は、斜めに切れ目を入れて
ドアに沿って切れ目を追加し
内側に折り込みます
余った部分は扉の側面に沿わせてカット。
シートの粘着力 + プライマーを塗っているので、側面の面積が狭い場所でも簡単には剥がれません。
最後に上下を折りこんで貼り付けたら1枚目は完成です。
最後の一枚も同じように貼っていきます。
ライト系シートは、トップコートに水や油をはじく成分が含まれているため、汚れ(液体)が表面についても広がらず、簡単に拭き取ることが出来るという特徴があります。
外していた手すりを戻したら完成です。
洗面所の扉に「ナオスタックシート」をDIYで貼る
リビングにある洗面所扉も同じシートを貼ってデザインを合わせます。
全面にプライマーを塗ったら木目が横向きになるように貼ります。
本来は縦に一枚で貼った方が簡単で綺麗に仕上がりますが、ドアを三分割するように溝が入っているので、溝に合わせてシートを3枚貼ります
表面を貼ったら、扉をひっくり返し巻き込むように貼ります。
シートが重なる部分にはプライマーを塗り粘着力を高めます。
溝部分はカッターで整え
上下は巻き込んでいる箇所が残っていると目立つので、残らないように整えます。
最後にドアノブや固定金具部分を切り取ったら完成です。
上下の角にカット面がくるので、シートが貼ってあるかは殆どわかりません。
扉を戻して開閉確認したら完成。
扉に合わせて残していた木にもシートを貼りました。
※作業風景を動画にまとめています。
「ナオスタックシート」で古い扉をDIY
「ナオスタックシート」を貼る前の部屋
「ナオスタックシート」を貼った後の部屋
扉に木目のラインが入ることで高級感が出ますね。
右の梁にも貼ってデザインを合わせました。
シートのデザインは海外のインテリアトレンド情報を元に作られていて、100種類以上あるシートデザインから選ぶことができます。
色や柄が多いのでどんな部屋にも合わせられ、施工が比較的簡単なので、壁紙が貼れない場所で重宝しそうです。
古くなった建具やドアのデザインを変えたいと思っている方は、「ナオスタックシート」のホームページを覗いてみてください。
※ナオスタックシートは貼ってはがせる商品ではないので、賃貸物件にて使用する際はオーナー様の許可が必要です
次の記事>>ボロボロ砂壁の部屋から壁紙を貼って洋室にDIY!【築50年戸建てDIY】#26
前の記事>>【築50年戸建てDIY】#24 和室の砂壁を無くして洋室にセルフリフォーム