築40年の物件をセルフリノベーションしているセーチ(@DIY_se_chi)です。
前回照明を設置して、ようやく夜も作業ができるようになりました。
今回は残しておいた窓際の壁に板を貼って壁一面を木材で仕上げたいと思います。
前々から興味があり、この部屋を施工する時からやってみようと決めていました。
実際に壁に板を貼ってみて、後悔したポイントやもっと見栄えが良くなる方法など気づいたので作業工程と一緒にまとめます。
DIYで壁一面に板を貼る時、木材の種類に悩む
壁一面に板を貼るぞ!と意気込んでホームセンターに行きましたが、どの木材の種類がいいのか悩みました。
個人的にはSPF材が木材の色が薄く塗装ノリも均一になるので良かったのですが、厚みが19mmもあるのでちょっと分厚いかなと懸念。
壁の凹凸をクッキリと出すには19mmの板だと出っ張り過ぎだと思い、一番薄い板を探すと9mmの杉板を見つけました。
厚さ9mm、幅45mm、長さ1,000mmの杉板の値段が35円とみて即決。※のちに後悔します・・・
同じ種類の杉で「厚さ21mm、幅45mm、長さ1,000mmが85円」と「24mm、幅45mm、長さ1,000mmが95円」であったので、これで凹凸を付けようと思いました。
手前が厚さ9mmの杉板。 奥が21mmと24mmの杉板です。
ホームセンターにある9mmの杉板を殆ど買い占めました。
長さ1,000mmの杉板を250mmにカットしてもらい450個ほど準備した状態です。
壁一面に貼る板の塗装前にオールドウッドワックスをテスト塗装
完成イメージは以前作った本棚の色合いです。
※移動できる本棚をDIY!押入れに棚を自作しておしゃれな収納空間にリメイク!
その時に使った「チューダーオーク」の色をメインに、アクセントとして使えるかなと思い「チーク」と「アンティークグレー」を用意しました。
基本は塗装していない板に「チューダーオーク」を薄く塗装した板を貼り、アクセントに「チーク」「アンティークグレー」を入れるという感じをイメージしています。
初めて使う色なのでまずは確認。
左から「チーク」「アンティークグレー」「チューダーオーク」です。
チークは色が濃い木材っぽいですね、アンティークグレーは思ったより暗いという印象です。
チークとアンティークグレーはそこまで本数を用意しなくてもいいかなと思いました。
DIYで壁一面に貼る板に1枚ずつ色を付ける
用意した杉板1枚ずつにオールドウッドワックスを塗っていきます。
杉板は1本1本色の濃さが違うので、オールドウッドワックスを塗っても均一の色合いになりません・・・
チューダーオークを塗ってもかなり濃くなってしまったりして同じ色で塗ったように見えない物も出てきました。
アンティークグレーを塗った杉板はグレーというより木炭手前のような色ですね。
ダークウォルナットを濃くして黒くしたような色合いです。
1日では塗り終わらなかったので、2日に分けて塗りました。
塗った杉板を乾かす為、#の形で積み上げています。
半分はオールドウッドワックスを塗って色を付けましたが、残りの半分はブライワックスのクリアを塗って白い杉板のまま使います。
9mmの杉板は表面だけオールドウッドワックスを塗っていますが、21mmと24mmの杉板は壁に貼った時側面も見えるので全面的に塗りました。
DIYで壁一面に杉板を貼るのに使う道具
壁一面に板を貼る方法はいろいろありますが、今回はボンドと隠し釘を使った方法を使います。
※タッカーを使って固定したり、フローリングのように差し込むながら貼っていく方法などもあります。
ボンドだけでは壁に貼りつくか心配だったので、22mmと36mmの隠し釘を要所要所に使って固定します。
DIYで壁一面に杉板を貼る
奥の壁下から積み上げるように貼っていきます。
ボンドを板の裏に塗って壁に押し付けるように貼ります。
9mmの杉板は重さが無いので簡単に貼ることができますが、21mm・24mmの杉板は重さがある分なかなか固定されません。
全ての板を固定する必要はなく、重ねた部分の一番下を隠し釘で固定することで積み上げて貼った上の杉板はズレることなく固定できます。
コンセント位置はカバーのサイズに合うようにカットしながら貼り付けます。
画像のように要所要所に隠し釘で固定します。
壁に貼る板は「乱張り」で貼っています。
色合いもまばらになるように1枚1枚選びながらの作業なので結構時間がかかります。
窓際の柱部分は壁より1mm~2mm出っ張っているので隠し釘で固定しています。
杉板の端はささくれのようになっているので、ヤスリでこまめに削りながらの作業です。
※ここまでの作業風景を動画にまとめているので良かったら見て下さい。
近くで貼っていると凹凸や色合いがよく分からなくなってくるので、定期的に離れて雰囲気を確認します。
窓上部分は下で支える物がないので、ボンドで貼り付けた直後はずり落ちてきます。
なのでこまめに隠し釘で固定しながらの作業になりました。
床側から順番に貼っていくと、天井付近の最後の一列は35mm幅余ってしまいました。
壁際は真っ直ぐ貼れているので均等に35mm幅余っているのですが、窓上部分は斜めに取り付けてしまったようで、30mm幅になっていました。
このまま貼り進めると少しずつ歪んでしまし、作業が大変になってしまうので早めに修正。
貼った箇所の板を3列ほど剥がしてやり直しです。。。
35mm幅の板を買ってきてはめました。
貼り直したおかげで綺麗に入りました。
窓上部分は歪んでしまうので天井側から貼ることにしました。
途中で木材が足りなくなったので追加で購入。
前半より凹凸をはっきりさせるために24mm厚の板を多めに、色が薄い板を中心に買ってきました。
前半は床側から積み上げるように貼れたので簡単に貼れましたが、天井側から貼っていくとずり落ちてこないように隠し釘で固定しながらの作業になるのでかなりスピードが落ちてしまいます。
地道な作業ですが、作業に慣れてくると凹凸の付け方も何となくわかってきます。
最後3列あたりで気づいたのですが、最後に微妙な隙間が空いてしまいます。
9mm厚の板をはめてどうにかなるかなと試してみましたがスカスカ・・・12mm~15mmくらいの隙間みたいです。
どうしたものかと考えた結果、24mm厚の板を床側に取り付けて隙間が見えないようにしました。
時間があれば細い板を買ってきてはめようと思います。
左より真ん中の方が明暗がはっきりして凹凸がくっきり見えます。
残りの壁はここの色合いを参考に貼っていこうと思います。
白い板が必要だと分かったので、白い杉板を追加で購入してきました。
右の壁は床から貼ることにしました。
真ん中の壁と多少ズレると思いますが作業効率を優先しました。
当初懸念していた柱部分の段差です。
段差部分の板を押すと片方が浮いてしまいます。
なので柱に固定した長めの板は隠し釘で固定しながら貼りました。
窓上部分もずり落ちてこないように隠し釘で板を固定。
壁際は丸ノコでサイズを調整しながら貼り付けます。
最後に隠し釘を叩き落したら壁一面の板貼り完成です。
2万円でできる!DIYで1,000枚の杉板を壁一面に貼る!
真っ白な部屋に木材の温かい壁を取り付けることができました。
壁紙と違い、厚みの違う板が凹凸になることで立体的な壁になっています。
前半と後半で木材の色合いを変えてみました。
貼り始め、オールドウッドワックスの「アンティークグレー」は黒すぎて使えないなと思っていましたが、以外にもいいアクセントになって後半は多用。
逆に「チーク」は明暗に差がでないのでいらなかったなと思いました。
※作業風景を動画にまとめているので見てください。
壁一面に板を貼るだけなので簡単ですが、大変な作業です・・・
壁紙だと少し物足りないなと思っている方や、壁に板を貼って雰囲気を変えてみたいなと思っている方におすすめです。
壁の凹凸をくっきり出したいなら、「塗装しない綺麗な板」「チューダーオークで薄く塗装した板」「アンティークグレーで濃く塗装した板」の3種類を貼っていくと綺麗な壁になりますよ!
次の記事>>古い家のキッチン扉をDIY!モールディングを使ってお洒落リメイク!#19
前の記事>>DIYで照明を取り付ける!LEDミラーの間接照明とおしゃれなペンダントライト#16