福岡で祖父母が住んでいた空き家をセルフリノベーションしているセーチです。
2020年の1月末からUR関西の団地をDIYしています。
※前回の記事はコチラ 【UR関西・団地DIY】#10 照明設置とキッチン横に棚を取り付ける。
【UR関西・団地DIY】シリーズ#11は4.5畳の和室を洋室にセルフリフォームする作業です。
原状回復義務のある賃貸でもできる内容でDIYしますので是非参考にしてください。
では早速内容をお伝えします。
DIYする前の4.5畳和室
4.5畳の和室は原状回復義務のある賃貸でも真似できるDIYというのがオーダーです。
この部屋は書斎として使って欲しいので、無機質な空間にデスクがドンッ!とあるイメージをもっているのですが壁をどうするか悩みました。
剥がせる壁紙だと理想の色が無いし、新しく壁を作ると4.5畳しかない部屋が狭く感じてしまわないか・・・と悩みました。
直接壁に色を塗れたり壁紙を貼れたら簡単なのですが、原状回復できる内容でDIYというのは難しいですね。
イメージしている色でない物を使うより、少し部屋が狭くなっても理想の空間にしたかったので新しい壁を作ることにしました。
壁を作る前に床を仕上げる
後から壁を作った方が壁際の処理が必要なくなるので、まずは床の施工から取り掛かります。
畳にマスキングテープを貼り、その上から両面テープを貼ります。
#6のリビング編では防カビシートを使いましたがゴワゴワしてしまったため、この部屋では使わずに貼ってみようと思います。
今回用意したクッションフロアはモルタル柄。
僕の家で使っている物と同じデザインにしました。
部屋のサイズに合わせてクッションフロアをカットします。
少しずつ両面テープを剥がしながら空気が入らないように貼っていきます。
※#4でも登場したUR西日本支社のDIY部のみなさんがお手伝いにきています。
両面テープを使った施工も、この部屋で3回目なのでお手の物です。
普通なら地ベラとカッターを使って壁際を整えますが、この上から壁を作るので今回は気にしません。
モルタル柄は柄合わせの必要がないので貼るのが楽です。
柄を気にせず壁際も気にせず貼っているので、1時間もかからずに張り終わりました。
新しい壁を作るのに使うベニヤ板を塗装
壁として使う5.5mmのベニヤ板にあらかじめ塗装しておきます。
使う塗料はイマジンウォールペイント「GRAY TONE」のティンロボット色。
グレーの中にも色の濃さがあり、その中でも薄い方の色になります。
今回はDIY工房の外のスペースもお借りして、マスカーを敷いた上にベニヤ板を並べます。
全部で13枚のベニヤ板を塗装しますが、1人でやるとめちゃくちゃ時間のかかる作業です。
なので、この作業もUR-DIY部の方々に手伝って頂きました。
ローラーを使って表面を塗っていきます。
ベニヤ板は塗料を吸い込むので、1度塗りではかなりムラができてしまいます。
ちょっと乾いたと思ったら2度塗りして表面を整えます。
このまま数時間乾燥させたら部屋に戻します。
新しい壁の土台(柱)になる2×4材を取り付ける
新しい壁の柱用に長さ2440mmの2×4材を購入していました。
2×4材専用の道具を使い、床から天井に突っ張らせて柱にします。
2×4材専用の道具には「ラブリコ」や「ディアウォール」などがありますが
今回は強度を重視したかった点と取り付けた時の出っ張りが少ない物がよかったのでアジャスター金具を選びました。
金具をビス止めしてフェルト付きのネジを取り付ければ完了です。
ネジの部分を回せば突っ張りを強くできます。
ベニヤ板の大きさに合わせ、2×4材を90㎝間隔で設置していきます。
窓際も設置しようと思い、カーテンレールを外そうとしたらネジ穴が潰れてて外せない・・・
これは困りました。
カーテンレールが目線先の壁にキッチリ付いているので柱を設置できません・・・
とりあえず設置できる所から進めます。
取り付けている最中に気付きましたが、角は柱が2本いるので注意です。
天井に廻縁が取り付けられているので、その分床側に隙間ができてしまいます。
このままだと安定性に欠けるので、端材を重ねてキッチリ埋めて固定しました。
作業しながらカーテンレール部分を考えた結果。
2×4材を縦向きに取り付けることにしました。
この向きだとカーテンレールの窓側は使えなくなりますが、手前のカーテンレールを残す形で壁を作ることができます。
奥の2×4材は横向きで、カーテンレールの間にスッポリハマりました。
設置した柱にベニヤ板を固定する
柱の設置が終わったので、塗装したベニヤ板を固定して新しい壁を作ります。
窓際の壁から固定し、ベニヤ板を上から抑えるように隣の壁を取り付けます。
ベニヤ板に直接ビスを打ちこむとネジ頭の所が荒れるので、下穴を開けてビス止めした方が仕上がりが綺麗です。
※ここまでの作業風景を動画にまとめているので良かったら見てください。
残りの部分は一ヶ所ずつサイズを測って壁を作ります。
天井の所々が出っ張ているので何度か微調整しながら固定。
机を置く壁には照明を付けたいので、既存のコンセントから延長コードを使用して壁裏にコンセントがくるようにしておきます。
照明の取り付け位置を決めたら板に小さな穴を開けてコードが通るようにします。
ちょうどベニヤ板のつなぎ目に穴を作ることで、最小限の大きさの穴ですみます。
壁裏には2×4材があるので、そこにネジで固定できます。
この段階で照明が点灯するか確認。
固定したらこんな風に机を照らしてくれます。
コンセントやスイッチ部分は板をくり抜く
既存の壁の上から新しい壁になるベニヤ板を設置しているので、コンセントやスイッチ部分が隠れてしまいます。
なので、コンセントやスイッチ部分は同じ大きさにくり抜いて使えるようにします。
4隅にインパクトドライバーで穴をあけ、電工ベッカーですこしずつ削ります。
電工ペッカーは板の窓開け等に最適です。
くり抜くとこんな感じです。
くり抜く前にコンセント位置を測っていたのでピッタリです。
柱を作った分コンセント位置まで少し距離がありますが問題なく使用できます。
※使ってない時は蓋を作って隠しておくと良いかもしれません。
3mの特大デスクを作る
部屋の壁一面をデスクとして活用したかったので、部屋の大きさに合わせて「長さ3m、奥行き65㎝、厚さ25㎝」の集成材で特大デスクを作ります。
部屋はグレーの無機質な雰囲気にしたので、家具は木の温かい風合いを出したいと思います。
いつものようにブライワックスのクリアで下塗り塗装。
その上からオールドウッドワックスのチューダーオークで重ね塗り。
2×4材や杉板などに塗る場合は綺麗に塗装できましたが、集成材に重ね塗りすると色ムラが激しい・・・
(場所によってワックスの乗りが違うので)
両面同じように塗装する予定でしたが、仕上がりが微妙なので裏面はワトコオイルで塗装してみようと思います。
ワトコオイルのミディアムを薄く塗り、浮いている塗料を拭き取っています。
乾いたらオールドウッドワックスを重ね塗りします。
今度は色ムラができないようにかなり慎重に塗りました。
程よく色が濃くなっていい感じです。
乾いた天板を部屋の中に入れて脚を付けます。
※天板が大きすぎて部屋の中で脚を付けないと入れれなくなるので。
使用する脚は高さ67.5㎝のL型。
ロ型よりもL型の方が横の動きに強いので選びました。
天板受けゴムが付属で付いています。
床側にはアジャスターを取り付けることができます。(これも付属品)
天板と脚は付属のネジで固定することができます。
脚にネジを通す穴が空いているので、そこから付属ネジを通して固定。
※天板の厚さが足りないと天板を貫通するので気をつけてください。
3mの天板に対して脚が2つだと真ん中の強度が足りませんね・・・
木材を黒に塗装して追加しようと思います。
壁に取り付けた照明のカバーを作る
壁に取り付けた照明を隠す用のカバーを端材で作ります。
箱の形を作れれば使う板はなんでもOKです。
(天板と同じ色に塗装しています)
木工用のネジで上記画像のような形に組み上げます。
板が薄いのでネジ止めが少し難しいです・・・
幅の狭い板を取り付けている1面を壁に固定します。
※壁裏の2×4材に固定してください。
両方設置したら照明カバーの完成です。
照明を下に向ければ机を照らすことができ、照明を真っ直ぐ向けると上下に灯りが漏れるようにしたかったので、照明はあえて首が曲がる物を選びました。
賃貸でも和室を洋室に変えることができる
グレーの無機質な部屋が完成しました。和室の面影はありませんね。
無機質な部屋に木の机と照明カバーがいい雰囲気です。
本当は、最初からカバーが付いている照明を取り付けたかったのですが、配線を直接いじるタイプしかなく
コンセントで設置できる方法を考えた結果、今回のアイデアに至りました。
壁に棚を取り付けることもできるので、自分仕様にカスタマイズして使ってほしいです。
これで和室の作業は一旦終了、作業時間は約3日でした。
※作業風景を動画にまとめているので良かったら見てください。
【UR関西・団地DIY】では「DIYに興味がある方・自分の空間を作りたい方 」に向けて配信しています。
DIYにどれくらいの時間や費用が掛かるかを、動画と記事にして公開するので是非お楽しみ下さい。
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