築40年の物件をセルフリノベーションしているセーチ(@DIY_se_chi)です。
セルフリノベを初めて約1年半が立ちました。
セルフリノベを始めた頃、暗い玄関を明るくしたくて砂壁に漆喰を塗りましたが、面積が広すぎて廊下は手をつけられず砂壁状態のままです。
今回、他の作業が落ち着いたので、そろそろ手を加えようかなと思い廊下にも漆喰を塗ることにしました。
玄関に塗った漆喰とは違う「MARBLE」という練り漆喰を使うので、漆喰の違いなども楽しんでもらえたらと思います。
DIYする前の暗い砂壁廊下
上の画像はリビングから見える廊下、一番奥の壁は照明をつけても見えない状態です。
築40年以上経過し、砂壁も黒ずんでいるのでかなり暗く感じます。
玄関も同じような暗さでしたが、砂壁に白い漆喰を塗ってからはかなり明るくなりました。
なので、同じように廊下の砂壁にも漆喰を塗って明るくしたいと思います。
砂壁を漆喰塗装するのに必要なDIY道具
砂壁は程度によっては簡単にリノベできる場合もあれば、すべての砂壁を取らなと行けない場合もあります。
我が家の壁は壊すまでの劣化はなかったので、砂壁の上に塗るパターンのセルフリノベーションをおこないます。
準備した道具は
- MARBLE シーラー
- MARBLE 漆喰
- マスキングテープ
- マスカー
- コテ
- ゴム手袋
DIYで砂壁廊下を漆喰塗装する前にやること
廊下は日や風が当たらなかったのか、砂壁がポロポロと落ちてくるほどは傷んでいませんでした。
なので今回、ブラシで砂壁を落とす作業は省きました。
漆喰塗装する前にマスカーとマスキングテープで保護
まずはマスカーを廊下一面に敷き詰めます。
柱や天井やスイッチ部分の塗装をしない人は、この段階でマスキングテープで保護してください。
マスカーは廊下の両壁際に貼り付けて2重に敷きました。
漆喰塗装する前にシーラーで砂壁を固める
マスカーとマスキングテープで保護し終えたら、シーラーで砂壁を固めます。
砂壁にシーラーを塗ることで、砂壁を固める効果と砂壁から出てくるヤニを防ぐことができます。
シーラーを塗らずに白ペンキや漆喰を塗ると茶色ににじんでくる可能性があるので、にじみを防ぐためにもシーラーで下地処理はした方が良いです。
漆喰に合わせて、シーラーも「MARBLE」の物を使います。
内容量:1kg(2度塗りの場合 7〜10㎡分)
塗り面積:100g~150g/㎡〔2回塗り〕
廊下全体を2度塗りするのに2本使い切ります。
塗料スターターキットにMARBLEシーラーを移し替えて使います。
MARBLEシーラーは原液で使用できるので、容器に移したらそのまま使います。
ローラーにたっぷりと染み込ませ砂壁にシーラーを染み込ませます。
塗った箇所の色が濃くなっていくのが分かりますね。
端の方はハケを使うと綺麗に塗れます。
ローラーで塗っているとローラーに砂がどんどん引っ付いてきて使っていたスターターキットが砂だらけになります。
毛が長いローラーの方がシーラーをたっぷり染み込むので、広い範囲を塗れておすすめです。
4~5時間置いて砂壁が乾いたら2度塗りして1日置きます。
1日乾かした状態の画像です。
表面に艶がでてコーティングされているような状態になっています。
この状態であれば砂壁がシーラーを吸収しきったという事なので漆喰塗りの作業に移れます。
練り漆喰「MARBLE」で砂壁に漆喰を塗る
使う漆喰は練り漆喰の「MARBLE」
ヨーロッパの天然大理石を使った漆喰で、和漆喰と比べ強度と厚みを出すことができるという特長があります。
※練り漆喰とは、すでに漆喰を練った状態の物で、初心者でもすぐに使える製品のことです。
自然素材のMARBLEは、調湿効果や抗菌性・耐火性等に優れているそうで、商品サイトの性能テストを見て凄いなと思い選びました。
参照元:MARBLE
練り漆喰「MARBLE」は開封前にもみほぐす
今回16㎏の漆喰を4箱準備しました。
箱から取り出すと袋詰めにされた漆喰がでてきます。
よく見かける他の練り漆喰であれば、この段階で使用できる物が多いですが、さすが天然素材の「MARBLE」
水と成分が多少分離しているので、袋の上から一度もみほぐします。
混ぜている時のシャリシャリ感が天然素材を感じさせます。
※上の方が水っぽくなっているので底の材料と混ぜる感じです。
ダマがなくなり混ざったなと思ったら開封し、バケツや大き目の容器に取り出します。
この段階でもう一度材料の混ざり具合を確認。
混ざってない部分は水分が足りず固まりになっているので一目でわかります。
水分量がある程度均等になるように全体をかき混ぜます。
※おたまやスコップを使って混ぜるのもありです!
練り漆喰「MARBLE」は手で塗れない
玄関に漆喰を塗った時は手で模様を付けながら塗りました。
今回も同様に手で塗っていこうと思いましたが壁にうまく引っ付きません・・・
「MARBLE」の説明書きを見ると、水を少し加えると塗りやすくなると書いていたので試してみます。
確かに伸びは良くなりましたが、手だと上手くいきません。
試しにコテを使って塗ってみると綺麗に塗れました。
※右側が手、左側がコテで塗った状態です。
「MARBLE」の繊維が細かいので手だと押し込めないのかな? と思いました。
練り漆喰「MARBLE」をひたすらコテで塗る
要領は分かったので、コテを使ってひたすら塗っていきます。
※コテ板には平な端材を使っています。
コテ板を壁に押し付け、下から上に押し上げるように塗ると綺麗に引っ付いてくれます。
画像を見て頂くと分かるように、小さな斑点や端の方は繊維が見えると思います。
他の練り漆喰だとここまで素材感がある物は無かったので、本当に天然素材なんだなと思いました。
塗っている途中にも水と素材が分離してきます。
固いまま塗ると伸びにくく、塗るのが大変なので混ぜながら使うと塗りやすいです。
※固いなと思ったら水を少し足すと良いです。
玄関の漆喰塗りもそうでしたが、漆喰塗りはかなり時間がかかります。
廊下全面の壁に漆喰を塗るのに12時間もかかりました。
一度に塗ると右手の感覚がなくなるくらい疲れます・・・
塗装面が多い場合は、漆喰を使う分だけ容器に取り出し施工した方がいいですね。
コンセント・スイッチ周りは慎重に塗る
漆喰塗装を期にスイッチも新しい物に交換します。
スイッチ部分の塗装は、マスキングテープで保護する場合と、僕のように外して周りを漆喰で塗装する方法があります。
外して行う場合はギリギリまで塗装しないと、装着後に砂壁部分が露になるので注意してください。
白い漆喰に合わせて、白いホタルスイッチを装着。
黄ばんでいたスイッチが綺麗になりましたね。
練り漆喰「MARBLE」でDIYした後の廊下
漆喰塗装する前は、暗くて奥まで見えませんでしたが、和の雰囲気を残しつつ明るくすることができました。
コテの跡が残る感じで塗ったので漆喰の雰囲気が出て良いですね。
画像では白く見えますが、乾いたら少しバニラよりの白色かなという色になりました。
※作業風景を動画にまとめているので良かった見てください。
今回、製品性能の動画に惹かれて「MARBLE」という漆喰を使ってみました。
重ね塗りがしづらいので、砂壁に施工するのは少し難しかったですが、プラスターボードや壁紙に塗るなら「MARBLE」もいいなと思います。
玄関で使った「うまくヌレール」漆喰の方が初心者向きで、砂壁に施工するなら「うまくヌレール」の方が簡単かなと思いました。
「MARBLE」は品質にこだわりたい方にオススメの製品、豊富な大理石を主原料とするスペイン漆喰を楽しみたいなという方は是非使ってみてください!