と古い玄関にお悩みでは無いでしょうか。
築40年の物件をセルフリノベーションしているセーチ(@DIY_se_chi)です。
- 砂壁の玄関をセルフリノベーションするのに必要な道具
- 砂壁の玄関をセルフリノベーションする前にやること
- DIYで玄関の砂壁に漆喰を塗る手順
- 古い電気を入れ替える
- 砂壁の玄関:Before After
一面砂壁の玄関を漆喰塗装にセルフリノベーションして気づいたことや、DIYで注意すべき点など具体的に当記事でお話していきます。
砂壁⇒漆喰のBefore Afterを動画にまとめたので見てください。
砂壁玄関を漆喰塗装するのに必要なDIY道具
砂壁は程度によっては簡単にリノベできる場合もあれば、すべての砂壁を取らなと行けない場合もあります。
我が家の壁は壊すまでの劣化はなかったので、砂壁の上に塗るパターンのセルフリノベーションをおこないます。
準備した道具は
下地処理用のシーラーと仕上げ用の漆喰。土間に使うモルタルと必要な道具を準備しました。
すべてAmazonや楽天で注文できます。
大きいホームセンターに行けばすべてそろうと思います。
DIYで砂壁玄関を漆喰塗装する前にやること
まず砂壁玄関の下地処理をしないといけません。
壁紙やペンキ、漆喰を塗るにしろ、砂壁に適切な下地処理をしないと後々悲惨なことになってしまいます。
ハケで砂壁の砂を落とす
砂壁は裏地に砂を固めている壁です。なので経年劣化によって砂がポロポロ落ちてきます。
そのままの状態で壁紙を貼ったり、漆喰を塗ったりすると、砂がポロポロ落ちるのと一緒に壁紙が剥がれたり漆喰がヒビ割れたりしてしまうんです。
なので、何をするにしても、刷毛で砂壁の表面を軽く履いおきましょう。※DIYで失敗する人はこの作業を丁寧にやっていない可能性が高いです。
ブラシは特に指定ありません。私はあまり削れるのが嫌だったので硬すぎない「馬毛の凹凸の汚れ落とし用」を選びました。
ひたすらブラシで砂壁をブラッシングしていきます。
砂壁が思ったより傷んでないので、ボロボロ落ちるというよりはホコリが舞うような感じでした。
始めは玄関を閉めてやっていたのですが、砂ホコリが凄く玄関が真っ白になったので扇風機で外の逃がしながら作業をしました。
※ほかの部屋まで粉塵が飛んでいたので、部屋の隙間などは養生した方が良いです。
砂壁はブラッシングすればするほど砂が落ちてくるので、手で触ってそんなに砂が落ちなくなったと感じた所で作業を終えました。
(※壁が傷んでいる所は多めにブラッシングを掛けて砂を落としておいた方がシーラーを塗りやすかったです。)
ブラッシングしている時はこんなものか、と思っていましたが玄関入り口に集めると結構落ちてました。
漆喰塗装する前にシーラーで砂壁を固め、にじみを防ぐ
玄関一面の砂壁の表面を整えたら、次はシーラーで砂を固めていきます。
シーラーで下地処理しないと経年で砂壁がポロポロ落ちてきて意味がないので、下地処理をする必要があります。
シーラーを塗らずに白ペンキや漆喰を塗ると色が茶色ににじんでくる可能性があるので、にじみを防ぐためにもシーラーで下地処理はした方が良いです。
※砂壁は2,3回シーラーを塗る必要があるので業務用を買った方がいいです。「水性カチオンシーラー」は15㎏で5,500円~6,500円とかなりコスパがいいのでオススメです。
刷毛で角を塗っていきます。結構多めにシーラーを塗らないとあまり伸びないので大変でした。
刷毛は大き目のサイズでたっぷりシーラーに浸した方が作業が早いと思います。
玄関メインの砂壁にローラーでカチオンシーラーを塗りました。
塗った後は所どころ砂が玉になっており、あれだけハケで落としたはずなのに、シーラーを塗った後もポロポロ落ちてきました。
ローラーを使うとローラーに砂がどんどん引っ付いてきて使っていたスターターキットが砂だらけになりました。
ローラーの種類にもよりますが、毛が長い方がシーラーをたっぷり染み込ませれるので、広い範囲を塗れた印象です。
隣の壁と色が全然違います。※左はシーラーを塗っています
砂壁が乾くまでに数日かかるので、2,3日待ちます。
砂壁がシーラーを吸い込みきるまでシーラーを塗り続けないと、上から塗装する漆喰ににじみがでてしまうので、長期戦になりそうです。
3日立ったので、2回目のシーラーを塗っていきます。
毎日玄関の砂壁を見ているとあまり変化を感じないので、乾いたのか?と思っていましたが、2度塗りするとカラカラだったのがわかります。
※左が2度塗りした後
2度塗り後はいい感じでツヤがでてきました。
このツヤがキープできていれば砂壁がシーラーを吸収しきったという事なので、漆喰の作業に移れます。
どちらにしろ乾くまで待たないといけないので、また2,3日放置です。
DIYで玄関の砂壁に漆喰を塗る手順
シーラーが乾いたのでいよいよ漆喰を塗っていきます。
今回使う漆喰は「漆喰 うま〜くヌレール 18kg 白」塗る面積が広いので一番大きい容量の漆喰を買いました。
蓋を開けると湿った感じの粘土の様な固まり物が入っています。匂いはありません。
うま~くヌレールの商品サイトで、漆喰はゴム手袋を使うと簡単に塗れると紹介されていたので、両方試してみることに。
取り出すのはゴム手袋の方が簡単そうだったので、ゴム手袋を付けて漆喰を取り出していきます。
手触りは少しヒンヤリしていて、柔らかい粘土といった感じです。
※使っていてわかりましたが、上の部分が水っぽく柔らかいので少し混ぜた方がいいです。
大量に取り出すと固まってしまうのでは?と心配だったので、少しだけ取り出します。
玄関の砂壁に塗っていきます。漆喰が柔らかいので簡単に伸びてめちゃくちゃ塗りやすい。
手で塗った後がDIY感でていいですね。
左官コテでも塗ってみましたが、砂壁だからなのか、滑りが悪く塗りずらいです。
左官コテは仕上げで使いたいと思います。
初めに取り出した漆喰は一瞬で無くなりました。
結構多めに取っても問題無かったので、大量に取り出して塗っていきます。※漆喰の蓋を閉めて保管しておきます。
2度塗り目で仕上げるので、どんどん塗っていきます。
薄く延ばしていくと、少しザラザラした感触が混じってきました。
おそらく砂壁が取れて漆喰に混ざってんだと思います。
そんなに気になるほどではなかったですが、シーラーで下地処理をしていなかったら、おそらく砂壁がボロボロ落ちてきてまともに漆喰を塗ることができなかったと思います。
下地処理の大切さをここでも実感。
途中アクシデントで右手のゴム手袋が持っていかれました・・・。先が思いやられますが左手一本でひたすら塗ります。
角を塗るのは少し難しいですが、指先に漆喰を固めてなぞるように塗ると伸びて綺麗に塗れます。
とりあえずメインの砂壁部分は塗り終わりました。18キロの漆喰を使いきってしまったので2度塗り目用の漆喰を追加注文です。
和風な雰囲気を少し残したいので、どこまで漆喰で仕上げるか悩みながら塗っていますが、まだ決まりません・・・柱は白くした方がよさそうなので、追加の漆喰が来たら塗ってみようと思います。
3日ほどたって漆喰の色が変わらなければいいのですが、こればっかりはまたないと分からないので不安ですが待ちます。
1週間以上経過しました。
見た感じは悪くないんですが、少しだけ色が変わってきました。(マーブル色)
ここから左官コテで仕上げていきます。
下地が漆喰なので、左官コテで簡単に塗れるだろうと思ってましたが、難しい・・・
手で塗った時のような滑らかさが出ず、なかなか作業が進みません。
左官コテで滑らかに仕上げて、扇模様を付けたいと考えていたのですが、ここで一度断念します。
扇模様はどうしても付けたかったでのそれっぽく塗ってみました。
ん~これは・・・塗りかけにしか見えませんね・・・
数人に見てもらいましたが、これで終わり?と全員が疑問形だったので、後半戦でなんとかしようと思います。
左官コテでの作業が20分くらいで終わってしまいましたが、ここからは手で柱とまだ塗っていない砂壁を塗ります。
前回同様に薄く延ばしながら砂壁に漆喰を塗っていきます。
手で塗ると簡単に塗れます。左官コテの難しさを実感しました。
階段下の砂壁も漆喰で塗ります。
柱はペンキで白くすればいいかなと思い、あらかじめ白で塗っていたのですが
漆喰の落ち着いた色合いと若干違うんです。(ペンキの方がマットな感じで、漆喰は落ち着いた白という感じです。)
なのでペンキ上から漆喰を塗ることにしました。(漆喰本来の調温効果が出ないと思いますが、見た目的に塗ります。)
これで砂壁は一通り塗り終わりました。
次に天井の作業に移ります。
天井はまだどうするか決めてないのですが、土間部分の天井を真っ白に仕上げてみて様子を見ようと思います。
完成後を見て玄関全体の天井を漆喰仕上げにするか決めようと思っています。
一面漆喰を塗りましたが、漆喰で溝を埋めることができませんでした。(漆喰が足りなかった)
以前使っていたジョイントコーク Aが新品で余っていたので、とりあえず補填で使いました。(本当はパテの方が固まりやすいのでパテを使いたかった)
ジョイントコークが途中でなくなったので、結局パテを買いました。
使ったのはリビングの天井でお世話になった「かべパテ」
端を少し切って、生クリームを絞るように天井の隙間にパテを流し込みます。
溢れてきたパテは付属のコテでならして整えます。
ここまで玄関の砂壁を一通り漆喰で塗り切ったのですが、問題は左官コテで仕上げれ無かったメインの壁。
うま~くヌレール 18kg も使い切ってしまい、追加で漆喰を仕入れるか、ペンキで白く塗ってしまおうか悩みました。
・ペンキで塗ると漆喰特有の調温が効果を発揮しなくなる。
・漆喰の質感は残るが見た目がペンキで塗りました。という仕上がりになってしまう。
この2つが嫌で「漆喰 うま〜くヌレール 18kg 白」をもう1つ買って漆喰で仕上げることにしました。
手でも滑らかに塗れるのでは?と思い、漆喰がなるべく平になるように手のひらで溝を埋めるように塗っていきます。
滑らかな漆喰壁とは程遠いですが、全面真っ白になりました。
左官コテでつけた漆喰と同じ方向に、手で扇模様を描いてみます。
いい感じじゃないですか?
扇模様がアクセントになって凸凹もそんなに気にならなくなりました。
左官コテで作った凹凸と手で付けた扇模様が対象的でアートを感じます。
凹凸があるので、光の当たり具合で壁の見え方が変わるのも思わぬ副産物。
昼と夜で違う壁のように見えるんです。
横の壁も同じように手で漆喰を塗っていきます。
先ほど仕上げた壁と左右対処になるよう模様を付けていきます。
玄関を入ると右の壁一面に目がいきます。
他の壁はこの壁を目立たせるために左官コテで綺麗に仕上げたいと思います。
上手く塗れるか心配でしたが、やってるとコツを掴むもんですね。
コテの左右に漆喰が溜まるので、コテを10度くらい傾けながら大きく動かすと綺麗に塗るようになりました。
この仕上がり見てくだい。びっくりするくらい綺麗に仕上がりました。
初めに塗った部分は凹凸ができていたので、全面塗り終わった後に上から漆喰を足して滑らかにしました。
玄関入って左側にある砂壁も左官コテで仕上げます。
ちまちま塗っても綺麗にならないので、固まりを壁に沢山付けて大きく横にスライドさせるように塗ります。
※塗っている作業を動画にまとめているので見てみてください!
古い電気を入れ替える
玄関に取り付けてある電気のデザインが古く、明るさも足りなかったので取り換えます。
玄関入口の電気は壁掛け用なので「壁付近のみを照らすタイプ」と「光の角度調整ができるタイプ」の2つのタイプで候補を絞りました。
光の角度調節ができるタイプ
「壁付近を照らすタイプ」もカッコイイのですが、反対側の下駄箱付近が真っ暗になるので断念。
「角度が調整できるタイプ」であれば壁から少し話して全体を照らせると思いコチラのタイプを選びました。
デザインは漆喰と木目の床に合うようにアンティーク調のものをチョイス。
入ってすぐの吊り下げ電気は、ダクトレールにアンティーク調の吊り下げペンダントライトを何個か垂らそうと考えてました。
このイメージで固まっていたのですが、旅行先のホテルの吊り下げライトのデザインに衝撃。
ダクトレールだと真っ直ぐにしかならないし、横にフックを付けて吊り下げても見た目が微妙になるし・・・と悩みながらAmazonをみていると
同じ物を見つけました!しかもめちゃくちゃ安い!8球タイプで3,500円。
ダクトレールを付けて8球付けると2万近く掛かってしまいます。
個人的には垂れ下がってるヒモは隠したいので、天井裏から吊り下げようと思います。
電球はエジソンランプの電球色。柔らかい光で玄関を照らす予定です。
木目とアンティーク調のゴールドが合ってます。
エジソン電球の色も柔らかい灯りで和な雰囲気の玄関に合ってます。
手で仕上げた漆喰も影ができて見た目が良い。
電球をカバーするタイプなんですが、取り付けてみると思った以上に暗くなってしまったので、カバーは取り付けずに設置。
吊り下げライトのスパイダーシャンデリアを取り付けました。
砂壁の玄関を漆喰仕上げにDIYまとめ
入口からみた玄関Before
After
入口から靴箱をみたBefore
After
靴箱からみた玄関Before
After
玄関突き当りからみたBefore
After
リビング側からみた玄関Before
After
見違えるほどの明るい雰囲気。
漆喰の白はペンキの白とは違う温かさがあり、和の玄関にピッタリの材質ですね。
漆喰の塗り方に戸惑ったりしましたが、コツをつかんでしまえば簡単。
漆喰塗りが不安な人はとにかく塗ってみてコテの使い方を理解するしかないですよ。
今回、砂壁から漆喰の玄関にセルフリノベーションしましたが、どこまで和の雰囲気を残すか悩みながらの作業になりました。
やってみないと雰囲気がわからないので、探り探りで1カ月もかかってしまいましたが、納得の仕上がりで満足です。
動画で実際に作業している内容をまとめているので是非!
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