そんなエアコンを取り付けた人の悩みにお答えします。
築40年の物件をセルフリノベーションしているセーチ(@DIY_se_chi)です。
私も初めてエアコンを取り付けてみましたが、仕組みさえわかれば簡単でした。
- エアコン取り付けに必要な道具・部品
- エアコン室内機の取り付け方
- 冷媒管の取り付け方
- エアコン室外機の取り付け方
- 真空引きのやり方
エアコン取り付けに必要な部品
最低限必要な部品です。
- エアコンテープ
- エアコン用パテ
- 冷媒管
- ドレン配管
- 室内機基礎
- VVFケーブル3線-Φ2mm
エアコン取り付けに必要な道具
エアコン設置にはある程度工具を準備する必要があります。
- ドライバー
- ペンチ
- モンキーレンチ
- 六角レンチ
- カッター
ここからが専門的な道具になります。
- 真空ポンプ
- フレアツール
- パイプカッター
- リーマー
エアコン室内機の取り付け方
据付版を壁に取り付けます。
室内機にVVFケーブルを接続します。

エアコンフィルターのカバーを外し、電源箇所の固定金具を外します。

説明書に記載されている寸法で被覆を剥がします。

被覆を取ったVVFケーブルをエアコンの背面から通し、赤・白・黒の線を色の通りにエアコンに差し込みます。

冷媒管を曲げる
壁の穴に通せるように冷媒管を曲げます。※据付版の位置によって曲げる位置を決めてください
ビニールテープで管・ケーブルを一まとめにします。

エアコン室内機を据付版に取り付け
ここまでの準備ができたら、エアコンの管類を穴に通し、エアコン室内機を据付版に設置します。

外の木に引っかかっていたので引っ張り出します。

配管を通したら据付版に引っ掛けるだけです。

冷媒管の取り付け方
冷媒管はエアコンを取り付ける上で最重要な道具です。
冷媒管の加工や取り付け方を間違えると、エアコンが動かなかったり、冷房や暖房が効かなかったりしてしまうので手順に沿って進めましょう。
冷媒管の長さ調整
2分3分の冷媒管を準備。取り付けるエアコンによって規格が違うので品番によって準備する冷媒管を選びます。

室内機の冷媒管と接続するために被覆を剥がします。
あとで取り付けるので無くさないように。

冷媒管をパイプカッターで切る
室内機についている冷媒管は細い管と太い管の長さが違うので、長さを合わせてパイプカッターでカットします。
パイプカッターは軽く挟んで2回転したら刃を少し食い込ませるというやり方でカットします。少しずつ刃でついた溝が深くなっていきます。

始めから刃を食い込ませるとバリがでるので慎重に作業を進めます。
フレアツールで冷媒管をフレア加工
カットした冷媒管の切り口にフレア加工専用道具をセットします。
※フレア加工:フレア加工とは、配管パイプの中にある銅管の端をラッパ状に広げること。
※フレア加工する前にナットを通すのを忘れずに
配管のサイズに合った穴を探しながら挟みます。

上の黒いハンドルで固定します。左側のハンドルを回すと画像中央のTASCOのとんがった山が冷媒管の先端に入り拡張してくれフレア加工が完成します。

レバーを回し切るとカチッと音がしてクラッチが切れます。冷媒管を拡張しきった合図なので外します。


冷媒管の接続
下準備が整ったので、室内機から伸びている冷媒管と接続します。
フレア加工した部分がスポッと覆いかぶさるので、その上からナットをかぶせて固定します。

ナットで閉めます。

冷媒管が剥きだしのままだと冷気が逃げるので、カバーを取り付けてエアコンテープを巻きます。


ドレン配管の接続
次に排水する為のドレン配管を取り付けます。

ドレン配管を排水部分に差し込んでテープで固定するだけで大丈夫です。

エアコン室外機に配管を接続
設置場所に室外機を置いたら、配管を繋いでいきます。

室内機の時と同じようにVVFケーブルを色に合わせて接続します。

室外機に取り付ける冷媒管もフレア加工
室外機に取り付ける冷媒管も同じ工程でフレア加工します。

室外機の上に細い管、下に太い管を取り付けます。

冷媒管をモンキーレンチで固定したらエアコンテープで補強していきます。

真空引き
エアコン取り付けの難所、真空引きです。
真空引きは専用道具を使うので説明していきます。
バルブコアに真空ポンプを接続
室外機下のバルブについている袋ナットを外して、バルブコアを素手で取り付けます。
真空ゲージと真空ポンプを接続したら、コントロールバルブを全開にします。


真空ゲージのバルブを開いて真空ポンプのコックも開きます。※左の低圧につなぎます。

左の繋いでいるゲージの数字がマイナス0.1に近づいているので真空引きできている証拠です。

このまま30分真空引きして冷媒管の中の空気を抜きます。
30分たったら真空ゲージのバルブを閉めて真空ポンプの音が変わったら電源を止めます。
20分くらい放置して、気密漏れがないか確認します。

20分経っても左ゲージの数値が変わらなかったので、気密漏れ無く真空の状態ということが分かりました。※数値が増えていくと真空状態になっておらず漏れている可能性があります。
この状態になったら、コントロールバルブを閉めて外します。そして六角レンチでバルブを開いて室外機にある冷媒ガスを充填します。


袋ナットを閉めたら完了です。
取り付けたエアコンの動作確認
冷房、暖房と両方問題なく動きました。

暖房はなかなか風が出てこなかったので焦りましたが、3分くらい待つとゆっくりと動き出し、徐々に強風に変わりました。
最後に配管部分にエアコン用パテで蓋をして空気の漏れを無くし作業終了です。
丸1日かかってしまいましたが、次からは手順や真空引きのやり方を理解したのでスムーズにできると思います。
初めての人はフレア加工と真空引きで手こずると思いますが、一度道具の使い方を覚えてしまえば本当に簡単な作業です。
エアコン取り付けは業者に頼むと2,3万は取られるので不動産を持っていて取り付け費用がもったいないと思っている人や
自宅のエアコンを複数台交換しようと思っている人なんかは挑戦してみてください。
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