築40年の中古物件をセルフリノベーションし始めて2部屋目の和室に取り掛かっています。
前回までの記事で床を取り壊す作業を終えたのでようやく床張りの作業に。
やはり本格的なセルフリノベーションになると時間がかかりますね。今回も調べつつ手を動かしながらの作業で大変勉強になりました。床を張り替える作業工程をお話します。
床を張る材料を準備
ホームセンターで準備した道具を紹介。
住宅の内装に使うコンパネと下地に使う針葉樹合板
住宅の内装に使われるコンパネ。厚みやサイズが何種類かありますが、ホームセンターにこのタイプしか売っていなかったのでコレを購入。
床板を2枚重ねて張るので、コンパネより品質の低い針葉樹合板を下地に使います。
根太になる木材
根太と床の高さ調整用の木材。大きさは事前にサイズを測って30mmと45mmの物を選んでいます。
コンパネと針葉樹合板は合わせて40枚くらい購入。これで床を作る為の材料が揃ったので作業に入ります。
※作業風景を動画にしているので詳細が気になる方は動画をご覧ください。
床を支える根太を取り付ける
40年前から家を支えている根太たち。現状がこの状態です。
コンパネを固定しやすくする為と床の強度を上げる為に、根太の間に木材をはめ込んでいきます。
根太の感覚が25.5㎝~26.0㎝と位置によってバラバラなので、始めはザっとしたサイズ感で木材を大量にカットしておき、パズルのようにカチッとハマる位置にはめ込んでいきます。
この状態ではネジや釘を一切使っておらず、ジャストサイズな木材をコンコンと少し押し込むようにはめ込んでいます。最後の方は根太の間隔を測ってはめ込みました。
この状態になったら、本格的にビスで固定していきます。根太に固定されるように斜めに打ち込みます。
木材が短いとしっかり固定できず不安定になってしまい、人が乗ると凹むような感じになるので、木材は少しキツイくらい固めにはめ込んだ方が良いです。
床の高さを合わせる為に、和室に根太を張る
和室の方が床が低いので、高さを合わせる為に根太を引きます。この上に合板を乗せるので、固定しやすいように横幅が広いものを選びました。
和室の根太は画像矢印の向きにあります。板の上に根太を引いても固定できないので、もともと土台になっている根太の上に重ねて設置します。
60mmのビスで等間隔に打ち込んでいきます。
ビスが出ていると床が浮いてしまうので、少しめり込むくらい打ち込みます。
持ち上げると板が浮いてしまう状態では、根太に固定できていないのでやり直しです。このやり方でビスを打っては板を持ち上げを繰り返し、固定されているかひたすらチェックです。
ここまでが床を張る下準備。次の作業で合板を敷き詰めて床を作っていきます。
床の下地になる針葉樹合板を張る
コンパネ1枚だけだと強度が足りないので、合板を重ねて敷きます。
コンパネは室内用向けの綺麗な板ですが、針葉樹合板はコンパネに比べて節が多く材質も粗いので下地向きです。(その分値段も少し安いです)
床を敷くときは根太に両端が固定できるように置く必要があります。この部屋の間取りだと、横向きに置くと真ん中の根太の上に丁度、合板がのるのでこの型で敷き詰めます。
合板は1820×910mmの規格もので、この家が昔の本間作りで、今の8畳よりも大きいので左端がどうしても足りない状況になってしまいます。この部分はカットした合板を最後に埋める予定です。
※本来はこのタイミングで根太の間に断熱材を入れますが、この家には一切断熱材が入っていないので、床下にも入れませんでした。
壁下に前の床が残っていて上手くハマりません。。。ノミで削って入るようにします。
本来は巾木を取って作業するのですが、巾木の上に壁があるのでしょうがなくノミで削ります。
端の方は1㎝くらい壁の下に入る感じです。900mmのコンパネだと真ん中の根太に乗らないので、910mサイズの合板で丁度よかったです。
所々釘の削り忘れがある、合板が浮いたりハマらなかったりしました。やっぱり綺麗に処理しないと真っ平にならないんですね。
高さ調整の為に取り付けた根太の位置を変える
和室の床を上げる為に根太を取り付けましたが、ここでアクシデント…合板が根太に乗りません。
この状態だと合板の端を踏むと床が沈んでしまうので、根太の位置をずらします。
根太をズラすとしても、元の根太に固定しないといけないのでそんなにズラすことはできませんが、横幅が広い板を選んでいたので少しずらしても根太を固定できました。
横幅が厚めの板を購入しておいて良かった。
柱付近は合板をカットして床を張る
柱付近は合板を切り抜いてはめ込むように取り付けます。丸ノコで切れ目を入れておいて、最後はノミを使って削りとるようにくり抜きました。
ここでまたまたアクシデント発生…柱付近に根太が無いので押すと凹んでしまいます。
土台を作る為に柱付近に根太を取り付けます。
床の下地になる合板並べ終わり
床の高さが綺麗に揃って、フラットな1部屋になりました。まだ下地を並べただけですが、砂壁部屋の面影はなく雰囲気が良くなりましたね。
これからビスで固定してコンパネを張る準備をします。
下地合板をビス止め
釘で固定するかビスにするか悩みましたが、下地と根太をしっかり固定したかったのでビスで固定することにしました。
下地合板を少し浮かせて、根太の位置を確認しながらビスで固定。上からコンパネを張る時の印になるので根太の真ん中に打ち込みます。
きっちり合わさって綺麗に固定できています。
押しても動くことはなく、下地合板だけでもいいいんじゃないかと思うくらい安心感ある床になってきました。
端の隙間は合板をカットしてビス止め。
ここだけ根太の数がおかしかったので、家を建てた時からサイズが合ってなかったんだと思います。
床になるコンパネを張る
下地合板をビスで固定し終わったので、コンパネを端から仮置きして雰囲気を確認します。
下地合板は横に並べたのでコンパネは縦にしています。
コンパネを置くときは下地とズラす必要がある
端からコンパネを並べましたが、また左端の隙間だけ足りなくなってしまいます。左端の隙間だけ同じようにカットして並べると、下地と同じ向きになるので重ねる意味あるのか?と思い調べました。
どうやら間違っていたようで、コンパネは端から置くのではなく、床が凹まないようにズラして設置するとのことでした。真ん中を基準に、根太に乗るようにコンパネを並び替え。両端は60㎝の幅でカットして埋めることにしました。
これで左端の隙間も気にせず安心して床を張り替えれます。
床になるコンパネを釘で固定
両端は最後に設置するので、真ん中の3つから釘で固定します。
ひたすらコンコンと釘を打ち込みます。
針葉樹合板と違いコンパネは綺麗ですね。4つ角がそろっても1枚の板に見えます。
柱付近のコンパネはカットしてはめる
柱の位置を測って丸ノコでカットします。下地合板も同じようにカットしているので向きを変えてカットしました。
はめる時はノミを使って微調整。少しずつはめ込みます。
綺麗にはまったら、カットした部分で蓋ををして柱付近はOKです。
固定位置が決まったので、釘でコンコンと固定します。
壁際の床は1枚ずつサイズを測って張り替える
部屋が真四角ではないので、壁際の床は1枚ずつサイズを測って張り替えます。
扉横の額縁が邪魔で入らないのでノコギリで切断します。
窓際の所で段差ができてしまいました。
一度固定したコンパネを剥がして、2mmのベニヤ板を入れて高調整をします。
段差が無くなりフラットな床になりました。
和室と洋室の床を張り替え終えた部屋
畳の面影はなく、綺麗でフラットな床が完成しました。
壁が無くなり、床の高さを合わせて奥まで続く部屋はかなり広く感じます。
床を張り替えただけで見違える部屋になりました。
本当はこの上にクッションフロアを張りたいのですが、壁の塗装が終わってからになるので、床の張り替えはここでひと段落です。
全部が初めての作業で、床を剥がし、根太を張り、床の高さ調整。どれもやってみないと分からないことだらけで、かなり大変でした。
今までのセルフリノベーションの工程の中でも一番重い作業でしたが、もうある程度の事はできるんじゃないかと自信が付きました。
まだまだ部屋の完成には程遠いので、道具を準備して次の工程に移りたいと思います。
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