パレットでベッドを作ろうと思ったけど、送料が高くて理想のサイズが無い!
数万払ってパレットを購入するなら、普通にベッドを買った方が良いのでは?と思い断念していました。
つい先日部屋が完成し、家具のコンセプトも決まりました。
この部屋のコンセプトには、どうしてもパレットベッドが必要だったので、1×4材と角材でパレットベッドを作ることにしました。
木材でパレットを作ってベッドにする手順をお話します。
パレットベッドをDIYするのに必要な木材
ものすごい量の木材ですが、使う種類は2つ。
- 1×4材(SPF材)
- 90×90の角材
なぜこの木材を選んだかというと、パレットを作るうえで強度基準があったので厚みの丁度いい1×4材を選びました。1個180円という価格も決めて。
※パレットに関する基礎知識は下記にまとめています。
パレットを作りたい!パレットを自作する為に形状や大きさを理解する
角材は1×4材の幅が90mmなので、90×90の角材を購入。4000mmで1,000円でした。
高さを200mmにしたかったので、必要な分だけカットしています。
準備した木材を仮置き
横幅が1500mm、奥行きが1150mm、高さが200mmのパレットを作ります。
横幅が1400mmを超えると角材を3つから4つにした方が良いといことだったので、4つで仮置きしていきます。
天板には1×4材を11枚並べています。物を置いたり、座ったりする用途として使いたいので、隙間は16mmと少し小さい目です。
体重67㎏の僕が乗ってもビクともしません。土台の角材を4個にしているので強度は十分です。
パレットベッドの作り方・組み立て方の手順
パレットベッドの作り方:手順①ブロック使用型で土台を作る
角材と1500mmの1×4材で土台を3つ作ります。
角材を等間隔でビス止めできるように、印をつけてひっくり返します。
ビスは木割れしにくく、木鳴り防止加工されている「造作美人」の65mmと35mmを使います。
パレットベッドの作り方:手順②土台を1×4材で固定する
3つ作ったパレットの土台を1150mmの1×4材で固定します。
※僕のマットが2000mmで、パレットを300mm余裕がある形で作る為に1150mmで固定しています。
パレットベッドの作り方:手順③1×4材で天板を作る
1500mmにカットした1×4材を11本等間隔に並べて天板を作ります。
1×4材同士の隙間が16mmになるように測って35mmのビスで固定。
土台の部分には65mmのビスで固定します。
真ん中はビスを1本、両端は2本ずつで固定して見た目を整えました。
パレットベッドの作り方:手順④同じ手順でもう1個作る
土台を組み立て、1×4材を並べます。
天板の1×4材を等間隔でビス止め。
完成した2つのパレットを壁際に並べて大きさをチェック。
寝そべってみて実際に高さと奥行きと幅をチェックしました。
採寸通りの大きさで完璧な仕上がりです。
パレットベッドに合わせてヘッドボードもDIY
パレットベッドの土台ができたので、次はヘッドボードを作ります。
ヘッドボードのデザインはいろいろありますが、1×4材を並べて板のようなデザインにしようと思います。
ヘッドボードの土台を作る
ベッドに使うパレットに合わせて、横幅1500mmで作ります。
基本はパレットと同じで、90mmの角材を土台にして1×4材を取り付けます。
1×8材でヘッドボードに棚を作る
ただのヘッドボードだと使い勝手が良くないと思い、上段に棚を作ることにします。
木材で受けれるように背面に1×8材を取り付けます。
僕の場合は、ヘッドボードから900mm飛び出るようなイメージだったので1×8材を取り付けましたが、ヘッドボードを目立たせたい人などは1×10材などを使うと良いです。
90mm×90mmの角材を100mmの高さでカットしています。
ヘッドボードの奥行きによって、土台の高さを調整すればゴツいヘッドボードにもできますし、薄くてシンプルなデザインのヘッドボードにもできます。
僕の場合は、120mmの棚を作りたかったので、100mmの高さの土台にしました。※ティッシュ箱が丁度置ける棚サイズです。
高さ700mmの1×4材でヘッドボードを固定する
縦に700mmの1×4材で固定します。
700mmにした理由は、パレットが高さ200mm、ベッドマットの高さが200mmなので、枕を置くと少しヘッドボードがでるようにしたかったからです。
横幅1500mmの1×4材を隙間なく取り付ける
パレット形式だと、ここで隙間を開けながら固定しますが、ヘッドボードは全ての板が繋がっているように見せたいので、隙間が空かないよ固定します。
天板には、幅120mmの足場材を使っています。角材が100mm、固定している1×4材の幅が19mmなので、幅120mmの板を使うと丁度塞ぐことができます。
手前にくる1×4材の一番上を5mm出すように固定することで、天板から物が落ちないようにしています。
パレットベッドに合わせたヘッドボード完成
パレットベッドの頭部分にヘッドボードを差し込んで取り付け完成です。
寝転んだ状態で、ヘッドボードの棚に手が届くので、200mmのマットを敷くと丁度良さそうです。
DIYしたパレットベッドを塗装する
パレットベッドの塗装前にヤスリ掛け
土台から天板まで全てをヤスリ掛け。ヤスリ1ロール丸々使い切りました。
ブライワックスでパレットベッドを塗装
木目の自然な感じが出るという事で、使ったのは「ブライワックスのクリアカラー」。
グレーの部屋で少し暗いイメージなので、木の温もりを出したいと思います。
スポンジを使って端から順番にブライワックスを付けていきます。
クリアカラーは色が付かないのはわかっていましたが、思っていたよりも変化が無かったので、理想の仕上がりになるのか?と心配になりました。
兎に角全体を塗ってみないと変化が分からないので、全部に塗装することにしました。
塗った所は確かに変わっていますが、もっと木目がはっきり浮き出るイメージだったので、理想とはちょっと違います。
全体を塗り終わりました。
変化・・・わかりませんよね。
クリアカラーって重ね塗りすると変化があるのか、ネットに書いてなかったので、とりあえず同じように2回目の塗装もしました。
「OLD WOOD WAX」のチューダーオークを重ね塗り
ブライワックスのクリアを2回塗装しても変化が無かったので、「OLD WOOD WAX」のチューダーオークを重ね塗りします。
チューダーオークは重ね塗りをすることで、味のある古びた木材のように仕上げられるのですが、今回は濃い色にはしたくないのでスポンジでポンポンと、気持ち色が付くくらいに薄く伸ばしていきます。
ヘッドボードも全面「OLD WOOD WAX」で塗装。
ワックスを付けて15~30分たったら、布で全面を磨くように拭きます。
そうすることで少し光沢がでて綺麗に仕上がります。
パレットベッドをセッティング
マットにワックスが付くのが心配だったので、丸1日乾かしました。
パレットの表面を触ると、サラサラした手触りになっていたので大丈夫と判断しベッドをセッティングしていきます。
シーツは無印良品のオーガニックコットンを使ったカバーです。
特にオーガニックにこだわっているとかは無いんですが、パレットの色合いにコットン生地を合わせたかったので、無印良品のシーツにしました。
パレットベッドの横と下は1人分座れるスペースになっています。
気持ち10㎝くらい大きくても良かったかなと思いましたが、身長180㎝の僕で丁度いいサイズなので、まあ良しとします。
ヘッドボードは最高の仕上がり。
背もたれとしても使えますし、マットの上から手を伸ばすと丁度いい高さになっています。
頭に物が落ちてこないように、5mmの段差をつけたのも良かったです。
この段差が高すぎると、寝そべった時に物が見えなくなるので5mmのストッパーは絶妙な高さでした。
自作のパレットベッド完成
観葉植物を設置するとパレットベッドの良さが一段と引き立ちます。
ベッドサイドは少しガタガタしていますが許容範囲内。
反対側は印字されていたので壁側にしましたが、印字されている方をカットして、壁側にした方が綺麗に仕上がったと思います。
部屋全体がグレーで無機質な雰囲気だったので、パレットベッドなど木材を使った家具を設置すると温かみがでて良いですね。
パレットベッドの下に引き出しを作る予定なので、今回は横向きにDIYしましたが好みによって縦向きに作っても良いと思います。
作業風景を動画にまとめているので、作り方を動画で見たい方はどうぞ
資材や道具代を含むと大体15,000円くらいでDIYできるので、パレットベッドが欲しいなとおもった方は是非作ってみてください。
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